So-net無料ブログ作成
  • ブログをはじめる
  • ログイン

日本最古の有馬温泉・泉源めぐりと有馬最古の宿「御所坊」 [温泉巡浴]

日本最古の有馬温泉・泉源めぐりと有馬最古の宿「御所坊」

2008年1月29日、日本最古の温泉の一つといわれる有馬温泉を訪ねた。1993年5月01日に初めて訪れて(私の温泉巡浴641湯目)以来、4度目になる。六甲山の北面、京阪神の奥座敷として栄えてきた。新神戸からバスで有馬に向かうが、前日の雪で阪神高速が通行止めで大渋滞。通常は40分で行くところが1時間30分かかってしまった。

代表的な泉源「天神泉源」

有馬温泉は、鉄分を含んだ黄金色の「金泉」と炭酸などを含む無色透明の「銀泉」がある。まずは「金の湯」へ。

「金の湯」は、後で訪ねる有馬最古の宿といわれる「御所坊」を東へ登ったところにある。

入り口には飲泉所「太閤の湯」(泉源のひとつ)があり、蛇口から飲むことができる。42度の飲無色透明な温泉水の飲み口はそれほど癖がない。もともと透明の湯で、空気に触れ酸化して赤褐色に変化する。脇には足湯もある。

受付で、「金の湯」「銀の湯」「太閤の湯殿館」共通券を1,000円で購入する。
「金の湯」の建物はリニューアルして6年目でまだ新しい。通常の入浴料は大人が650円。

2階の更衣室で着替え、浴室へ。

2.5m四方のぬる湯(42度)と熱湯(44度)の2槽があり、交互に入る。赤茶色の湯で、肌が見えぬくらい。熱湯の方が茶褐色の湯がじわじわーときて濃いような気がする。腰痛の治療のために来たという回数券利用の人から話を聞く。深さが地下185mからの自噴で、温度は94~100度、含鉄-ナトリウム-塩化物強高温泉。保湿効果が高く、殺菌作用がある。昔から子宝の湯で有名で、湯泉神社には子安堂があり、また、昔は薄い漏斗の形をした木製器具で不妊女性がこれをつけて湯に入ると子宝に恵まれるといわれた。胃腸病、神経疾患、貧血、肝臓疾患、冷え性、筋肉痛、関節痛、各種アレルギー性皮膚炎などの効果がある。

 戻って、御所坊を訪ね、温泉の管理についてのお話を久下さんからうかがった。


 御所坊は、兵衛向陽閣とともに鎌倉時代からの歴史を持つ旅館で、有馬最古の宿といわれる。湯は御所泉源・うわなり泉源から引き湯して、源泉をそのまま利用している。現在の木造三階建て建物は昭和初期のもの。木造の柔らかい木肌を生かした民芸風の和風旅館、また素朴で野趣あふれる山家(やまが)料理でもてなしている。現在の当主金井敬修(ひろのぶ)氏は、有馬八助商店(有馬の商店主や旅館の主人ら8人で始めた合資会社)を立ち上げ、有馬サイダーを復活させた仕掛け人の一人で、常に新しい試みにチャレンジしている。ホームページでレジオネラ菌対策として、塩素殺菌による塩素臭を何とかできないのかとの解決策を披露している。先端機器メーカー「タクミナ」の二酸化塩素殺菌装置で殺菌力・即効性の高い二酸化塩素で強力殺菌。次亜塩素酸ナトリウム殺菌で気になるカルキ臭も微量という画期的な方式を採用している。

 名物大浴場「金郷泉」の入浴をお願いした。 湯船は幅1mの狭い通路を壁に沿っていくと徐々に深くなっていく。突き当りを左に回りこむと2mほどの広さになり、徐々に明るくなる窓側に向かうと今度は浅くなる。男女の仕切りがだんだんと低くなり、胸の高さになり、女性側にいる人の頭がぼんやりと見えて、ちょっと驚ろく。一人きりだとどきどきするかな。先客の男性客がいたので、彼の奥さんかと思った。ぼんやりとした明るさが安心感を持たせる。湯は赤茶色で源泉かけ流し、温度が42度をきると自動的に高温の源泉が湧出するシステムだという。塩素殺菌の匂いはまったくない。これで温泉の泉質・性質が壊されることはないというのだから、こういうシステムをもっと全国に普及してほしい。

 北東側から泉源めぐりに出かける。まず、「有明泉源」へ。

中の坊、奥の坊を過ぎて杖捨坂を登り、旅館康貴の角を左折した狭い道へ入る。やぐら手前の小屋に近づくと「じゃばじゃばッ」という激しい音。6ヶ所の温泉宿へ配湯している。今度はさらに南側へ、御幸荘へ行く狭い道を抜けた突き当たりに炭酸源泉公園がある。

公園の奥に寺社造りの立派な小屋掛けの下に直径1mの「炭酸泉源」がある。泉温が18度の温泉がたまっている、地下13mから湧き出る炭酸泉で、この湯が炭酸煎餅や炭酸サイダーの名の由来となっている。


 手前に飲泉用の蛇口があり、蛇口をひねってみたが炭酸水は出なかった。鉄管が凍ってしまったのか?

タンサン坂を下るとY字に別れ、右手に行くと有馬唯一の竹細工工房「有馬籠」を通過する。突き当りを左折すると「妬(うわなり)泉源」。やぐら下に1.2m四方のコンクリから鉄管で湯が引かれている。

現在は湧出していないというが湯煙は出ている。昔盛装した女性が立ったり、自分の憎い心や悪口言ったりすると湯が湧き出すということから、この名がつけられた。Y字まで戻って、「銀の湯」を通過して「極楽泉源」へ行く。
太閤秀吉が造らせた湯殿に金泉を送ったといわれる泉源だ。

丁度、鉄管の交換工事をしている最中だった。一週間に一度鉄管を交換するという。

塩分と鉄分が濃い93度の高温温泉なので、鉄管の内部が目詰まりをしてしまう。

 戻って「銀の湯」で入浴をする。


通常の入浴料は550円。無色透明の「銀泉」は、二酸化炭素泉と放射能泉がひかれたもので、さらりとした湯。湯船は半円形の長さ10mはあり、広く開放的だ。小さな蒸気サウナがあるが、水風呂はない。効能は神経痛、リウマチ、筋肉痛、冷え性、慢性皮膚炎、慢性婦人病、高血圧症、動脈硬化症、打ち身、くじきなど。

極楽寺、温泉寺に隣接する「太閤の湯殿館」を見学する。

1995年1月の大震災で壊れた極楽寺庫裏下から、秀吉が造らせた「湯山御殿」の一部と見られる湯船や庭園の遺構が発見された。400年ぶりに発見された遺構を眼下にみることができる。

北西へ突き当たり、右折すると民家に囲まれた狭いところに「御所泉源」がある。

「シャバシャバッ」の音が響く。ここから東にあるのが「天神泉源」。階段を上り詰めたところで、まわりの階段は赤く染まっている。

学問の神様、有馬天神社の旗がはためき、鳥居が入り口に。奥に天満宮のお社、左手に直径3mのコンクリの覆い上の鉄管から湯煙と硫黄臭。

98度の湧出する温泉の「シュバッシュバッ」と激しい音が響き渡る。泉源のなかでもここが一番の迫力だ。

この日は、有馬川支流の滝川沿いにある月光園游月山荘・鴻朧(こうろう)館に宿泊する。滝川の両岸に建つ造りの対照的な宿で、自家源泉を持っている。

旅と温泉の相談室アスパサービスhttp://www.a-spa.co.jp/
エッセイ「温泉夜話」 http://www.a-spa.co.jp/yawa/index.htm
温泉巡浴紀行http://www.a-spa.co.jp/junyoku/index.html
温泉マニアショップ http://www.a-spa.co.jp/maniya/index.html
温泉水サーチhttp://www.a-spa.co.jp/onsen-shop/search.html
旧街道をあるく旅http://www.a-spa.co.jp/tabi/nikko/


nice!(1)  コメント(3)  トラックバック(0) 
共通テーマ:旅行