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長崎県壱岐・対馬島の温泉巡浴紀行 [温泉巡浴]

            
 2006年8月30日~9月1日に出かけた長崎県壹岐・対馬島温泉巡浴記
    温泉巡浴紀行 http://www.a-spa.co.jp/junyoku/index.html

 離島は利尻島以来の十数年ぶりの旅となる。羽田発早朝の便なので前日、東京神田に前泊する。今回の連れは旧友で、行き先も出発便も余りこだわらない人で、行き当たりばったりの旅となる少し悪い予感のする旅となりそうだ。航空券は事前に手元には届けられず、チケットレスシステムになっていて、当日搭乗券を発券する仕組みで、直前まで航空券受取証を見ないでいた。思い込みは恐ろしいもので、行きの便はてっきり全日空とばかり思っていて、機械で発券できず、係員に「あら、これは日本航空ですよ」と言われ、羽田第一ターミナルに移動するという慌てぶりだ。
 こうして、とにかく福岡空港に無事到着するが、天候がよくない。タクシーで博多埠頭に移動する頃は横殴りの暴風雨で、船は出るのかと不安なひと時。まあ、何とか壹岐行きの九州郵船ジェットフォイルは
      九州郵船ジェットフォイル
予定通り1時間、壹岐・郷の浦港に11時20分に到着する。壹岐は九州本土から26km沖に浮かぶ島で東西15km、南北17kmの島。乗船時に予約した東和レンタカーに乗り換え、まず郷の原港から程近い壱州本陣、壹岐文化村の一角にある「湯川温泉」へ向かう。

ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉の湯川温泉

 12月で6年目を迎えるという湯川温泉の源泉は49.8度、ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉。横長の平屋建ての木造浴舎は、天井に梁が見える吹き抜けの建物だ。浴室、浴槽底はタイル張りで湯船の縁は、木造りで安らげる。窓側の角の河童像湧出口は地元の彫刻家小金丸磯久作。脇に竹筒がコップ代わりに置かれているので、温泉を汲んで口に含んでみる。強い塩、酸、鉄味でとても沢山は呑めない。湯は淡黄色、弱い硫化水素臭がある。効能は浴用として、切り傷、火傷、慢性婦人病、慢性皮膚病、虚弱体質など。飲用は慢性消化器病、慢性便秘、糖尿病、痛風、肝臓病など。陽イオンでナトリウム3260.6mg、カリウム189.2mg、マグネシウム75mg、カリウム51.3mg、鉄ⅡⅢ4.7mg、陰イオンで塩素3302.3mg、炭酸水素3784.4mg、メタケイ酸38.8mg、メタホウ酸27.4mgと極めて重金属の含有量が高い。
 
 八幡の交差点を右折して、うにの製造所「あまごごろ本舗」へ向かう。1階は広い海産物のみやげ物屋、2階はレストランでまずは腹ごしらえをする。雨はあがり、曇り空となる。壹岐の名産は、壹岐牛にうに、ひきとおしに焼酎。売店でうにを目にしたので、2,310円の生うに丼定食を賞味する。

さすがにトロッと口の中でとろける。北海道産の濃い甘さと言うのでもない、これなら私も美味しく食べられる。店舗の前に「うに割り体験」の看板もあった。連れのU氏がみやげを送りたいというので、八幡の信号を戻り、右折して直ぐ右手のJA隣のアグリプラザ四季彩館へ。彼は壹岐牛に興味があったらしいが、結局棚に盛られたグリーンオレンジの味見に負けて、それにした。壹岐のビニールハウスでの栽培で、小粒で緑色鮮やかだが甘みの濃いみかんだ。道中のつまみに一袋と今晩の酒に「焼酎スーパーゴールド22壹岐」を購入する。

 国道382号線・県道23号線を走り、まず「原の辻遺跡」へ行く。

 原の辻遺跡
魏志和人伝に記された紀元前の王都「一支国」の中心地だ。手前右手に工事中の高床式倉庫と竪穴式住居があった。すぐ先の左手に資料館と遺跡復元があった。研修学生が見学を終わった後だった。海から離れたここがどうして?と思ったが、「幡鉾川が流れていて、舟でここから移動していたのです」と聞いて、なるほど。海運の便をすでにものしていたのか。先人の知恵は素晴らしい。県道23号線を北上、原の辻を通過し、安国寺に立ち寄る。1338年足利尊氏が元寇以来の犠牲者を弔い、建立したという室町時代の名刹だ。ご本尊の延命地蔵菩薩も室町時代のもの。境内の大杉は樹齢千年を越える。

 1kmほど戻って石田町東端の筒城浜海水浴場へ向かう。日本の渚88選に選ばれた。曇り空には残念だが、もうシーズンは終わりなのか、1組の家族連れのみで寂しい。北上して芦辺町のはらほげ地蔵、左京鼻へ。はらほげ地蔵は、海女が活躍する八幡浦の海中に祀られた地蔵6体で、「はらほげ」は赤い前掛けに隠されたほげた(くり貫いた)腹の穴のことをいう。

海を背に立つはらほげ地蔵

断崖から突き出た立柱奇石 左京鼻
大型バス2台で見えた観光客に写真撮影で賑やかなひと時、芸術的な写真撮影をもくろんでいた気力を打ち砕く。そこから5分ほどで、左京鼻へ着く。芝生に包まれた八幡半島の断崖から突き出た立柱奇岩で、青い空と海の下ではさぞかし見事な景勝だろうと残念至極。「壹岐島誕生神話の8本の柱の一つ・・・折柱」である。入り口のトタン屋根の売店で小さいイカ焼を100円で食べる。

 左京鼻から湯ノ本温泉へ向かうのに何度も道に迷う。このあたりかなと思っていると又見覚えのある道に出る。昔なら「狐に化かされた」と言われたものだ。何とか月読神社、国分寺跡、鬼の岩屋を見て4時30分、湯の本湾に出た。文永の役で元寇襲来の被害者を埋葬した千人塚はもっと北側にあるため、いく事ができなかった。今日の宿は、グレードの高い宿、平山旅館の予定が満室でかなわなかった。


グレードの高い平山旅館

旅館海老館

旅館海老館の大浴場内風呂

旅館海老館の露天風呂
結局、海が見える露天風呂のある宿「旅館海老館」にした。昼にうにを賞味したので、宿には事前にうには出さなくて良いと連絡をしていた。2階の和室(8+3畳トイレなし)に案内してもらい、早速焼酎壹岐を連れと飲みだす。女将さんにつまみにチーズと出してもらう。湾が目の前で、イカ釣り船や小さな釣り船が係留されている。山あいのV字型の港で周りにホテル、旅館が散在する。1階の大浴場はコンクリと大理石張りの浴船で窓側の角に鉄パイプ湧出口があり、中に鎖を繋いだ木の捧が入れてあり、それで湯量を調整をしている。源泉67度の鉄塩泉で濃い茶褐色で湯の表面は鉄の脂のような膜が漂って見える。周りの床は茶色に染まっている。湯口からコップに注ぎ口に含んでみる。強塩・鉄味でちょっとで降参だ。でも病気には効きそうだ。効能は神経痛、リウマチ、慢性疾患、婦人病、術後の回復など。一旦外へ出て男女別の露天岩風呂へ行く。道路を挟んで海に面したところで、堤防も見える。海の絶景が見えるというわけではない。夕食は1階の部屋でいただく。小鯵の酢の物、ハマチ、・鮪・鯛のお刺身、流石に生きが良く歯ごたえがある。サザエ壷焼き、茶碗蒸し、イサキの塩焼き、郷土料理の鍋、大きなカサゴの唐揚げ、デザートに梨という料金(8千円税別)にしては、豪華さ。
 宿は大正3年創業で、私のおふくろの生まれと同じ。昔は海老がよく取れた時代があったとかで、海老館と書いて「かいろうかん」と呼ばせる。車が少ないせいか、聞こえるのは穏やかな海のナギと蝉の声のみ。あ~昔の田舎はこんなだったな。と癒しモードに浸る。ときどき連れのいびきに現実に戻る。翌日8時の朝食はみりん干し鯵干物、堅豆腐、生卵、焼き海苔、味噌汁には磯海苔が入る。宿を出るとき、女将から焼酎壹岐を1本いただいた。姿が見えなくなるまで見送りをしていただいた。

 朝はまだ曇りで、まず砲台跡、猿岩へ向かう。砲台跡は岩穴があり、直ぐ先の猿岩の休憩所の裏を登ったところに砲台据え置の大穴が地下要塞を思わせる姿を見せる。猿岩は黒崎半島先端にあたる玄武岩の海蝕崖で、名の通り、猿が西を向いているような姿をしている。市営の売店に若い看板娘が店番をしている。壹岐名産「焼酎シャーベット」を食べ、土産に海産天然塩[月よみ姫」を買い求めた。ついで、鬼の足跡に向かう。ここは壹岐一番と思うほどの景勝地だ。牧崎の先端にある玄武岩の海蝕崖で、中央にぽっかり110mもの穴が開いた「鬼の足跡」が有名だ。周辺の海蝕崖や周囲を芝生で覆われた大地も幻想的な眺望だ。

玄武岩の海蝕涯 鬼の足跡

 郷ノ浦港に戻り、ジェットフォイルの時間11時25分を待つ。島の人口は3万2千人で漁港周辺は賑やかだ。予定通り出航し、1時間の船旅を楽しむ。対馬に近づくに従い空が明るくなってきた。吉永レンタカーに迎えに来てもらっていたので、手続き後すぐ北上する。対馬は九州最北端に位置し、韓国からわずかに49.5kmという国境の島だ。厳原港から100km北にある韓国展望所、上対馬温泉「渚の湯」に行くのが本日の目標だ。

韓国が展望できる韓国展望所
一般道でいくつもの峠を越え、走る走る。対州そばは、100%対馬産のそば粉を使用している。昼食は軽めの「対州そば」を食べようと思っていた。対州そばは、100%対馬産のそば粉を使用している対馬の名産の一つ。蕎麦屋が見つけられず、とうとう食べられなかった。食堂にあったのかも知れないが・・・。集落を抜ける狭い道路を走り、ようやく韓国展望所に到着する。韓国風の建築物で、ぼんやりと韓国らしい島影が見える。天気が良ければ、釜山の建物の輪郭も見えるという。観光客はトンボ取りに夢中の父子だけで静かな対馬北端の風景だった。引き返して15分くらいで、上対馬温泉に着く。

眺望がすばらしい上対馬温泉「渚の湯」
上対馬温泉「渚の湯」は、1階建ての建物で北側に海が見える眺望の良い温泉施設。大浴場にはサウナ、バイブラー、ジェットバス、打たせもある。隣接して露天風呂もある。36.2度の弱アルカリ性単純泉で、ナトリウム236.7mg、炭酸水素653.8mg、メタホウ酸24.6mgでつるつる感のある湯だ。無色透明でかすかに硫化水素臭がある。塩素臭は気にならなかった。入浴料は県外者は500円。「こんな北端の地にお客が来るのか」と疑問に思ったが、どうも韓国展望所に来る韓国の観光客が多いので、韓国人観光客目当てらしい。

 再びこれまで来た道を戻る。16時45分頃、峰町の中心地にある「ほたるの湯」に着く。

平成17年3月オープンに温泉施設で、対馬唯一の「完全掛け流しの湯」とうたい文句の湯だ。加水・循環・塩素殺菌もないということだ。源泉が30.1度の弱アルカリ性単純泉だから加温はしている。ナトリウム124.6mg、炭酸水素322.1mg、カリウム13.5mgで毎分108の湧出量だ、温泉スタンドもあり、1010円。さらに南下し、豊玉町の和多都美(わたつみ)神社に立ち寄る。

和多都美(わたつみ)神社
鳥居2本が海中にあリ、潮の干満で様相を変える大変珍しい神社だ。明日がこの神社の祭りだと、先ほどの温泉で入浴中の客に聞いた。
 国道382号線を厳原方面に戻り、本日の宿泊地、三津島町の対馬グランドホテルには18時05分に到着。

対馬グランドホテル
海を見下ろす絶好のロケーションで敷地には木々に囲まれたチャペルもある。2階の和洋室に案内される。ベランダからは1階のジンギスカン鍋を用意するテラス、絶景の海が見下ろせる。売店で購入したイカをまぶしたうにを肴に焼酎壹岐をオンザロックで楽しむ。この宿の大浴場「海望の湯」で今回の旅の温泉入浴は4ヶ所目。アルカリ性単純泉でPh9.2、無色透明、微硫黄臭、無味の温泉。対馬グランドホテルの敷地内に、市営の日帰り温泉施設「真珠(たま)の湯」がある。
 夕食は1階食事処でいただいた。対馬で有名な石焼がメインの料理で、対州そばも出た。石焼はヒラマサ・鯛・帆立・小さい生あわび・エリンギ・南瓜・玉ねぎ・ピーマン・人参、いくら・おくら添えのもずく酢の物、キララ汁(うなぎと冷解き卵)、煮物、大きなシュウマイ、デザートには梨・メロン・ケーキ。気さくな仲居のYさんは埼玉県出身、フロントの女性も他県出身で驚いた。連れが部屋でマッサージを受け、そのまま畳の間で寝込んでしまい、夜中に彼のいびきでなやまされることとなった。彼はベットで休むことになっていたのに・・・。

 翌日の朝食は7時30分に1階のレストランで。食前にグレープジュース、食パンに特製オムライス、コーヒーをいただく。海を展望する明るいレストランで、天候は快晴で優雅なひと時を過ごさせていただいた。もう夏休みも終わりのせいか、客は3組のみだ。出発間際にフロント課長の鮫島氏にお話を伺った。8時45分にホテルを出発をし、いよいよ最終日の観光に出かける。昨日2回も通った万関橋に向かう。

島を分断した「万関橋」
手前の休憩所に車を止め、歩いて橋の真ん中まで言ってみる。明治33年、それまで陸続きだった島を、艦船の通り道として日本海軍が人工的に分断したといういわくの橋だ。その後5ヶ所目の温泉「湯多里ランドつしま」に行くが、営業時間が午前11時からなので、先に金田城跡へ向かう。ここは白村江の海戦(663年)に敗れた天智天皇が国の守りの最前線として築いた日本最古の城跡で国指定の史跡になっている。県道24号線から山道に入ると樹木のトンネルを通ったり、落石が落ちていたりのちょっと怖い道だ。行き止まりのところから、城跡まで歩いて50分と知り、早々に諦めた。まだ時間があるので厳原に戻り、万松院に向かう。

対馬歴代藩主の菩提寺「万松院」
万松院は対馬の歴代藩主宗氏一族の菩提寺で、日本三大墓地という。桃山式の山門の脇を抜けて、入り口に声をかけても誰も出てこないので、中を見せていただく。武家屋敷跡の高い塀を見てから、「湯多里ランドつしま・あそうの湯」へ向かう。

湯多里ランドつしま・あそうの湯 露天風呂

 平成17年12月の開業で、大浴場、露天風呂、サウナもある。スパ総合施設で温水プール、多目的ルーム、子供プレイランド、トレーニングルーム、レストランもある。源泉は30度のナトリウム・カルシウム-塩化物泉でナトリウムが342mg、カルシウム1180mg、ストロンチウム98.8mg、マグネシウム25.6mgミネラルを豊富に含み熱海温泉や越後湯沢温泉に似ているという。効能は焼けど、切り傷、慢性婦人病、慢性皮膚病など。入浴料は800円、プール棟は別途800円。

 厳原の吉永レンタカーに車を返却し、厳原港まで送ってもらった。出航は13時なので、お勧めの昼食場所を聞いて、「食堂 磯」でおろしていただいた。そこは一品料理屋のような食堂で、ガラスケースの中にサラダ、焼き魚、炒め物、揚物などがあり、お客がお好みのものを自由に取って食べる仕組みだった。3日間の無事を祝ってビールで乾杯としよう。こうして壹岐、対馬の2島観光と温泉巡浴6ヶ所を記録した。特に壹岐は観光地として素晴らしい資源を持っていたが、天候に恵まれなかったのがとても残念だった。
 博多埠頭には15時15分に到着し、博多駅を経由して福岡空港へ。博多駅近くに温泉のあるビジネスホテルがあるのが解かっていたが、次の機会の楽しみに取っておく。
 

旅と温泉の相談室http://www.a-spa.co.jp/


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通りすがり

大変参考になりました。対馬にさらに行きたくなりました。どうもありがとう。
by 通りすがり (2008-09-23 19:54) 

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