伊豆七島・神津島の温泉巡り 絶景と良質の温泉に感動!神々が集いし伝説の島 [温泉巡浴]

神津島温泉保養センター「大露天風呂」
2008年8月28日、東京桟橋から23時発の東海汽船「さるびあ号」に乗って出帆!夏休み最後の週末で、若者たちでいっぱいだが、最盛期は過ぎている。乗組員に聞くと、「さるびあ号」の定員は1,500人だが、今日は550人の乗客だという。伊豆大島、利島、新島、式根島に立ち寄り、終点の神津島には翌日9時の到着となる。最初は2等和室で予約をしていたが、ごった返してうるさいので、特2等の寝台ベットに変更した。耳栓をして、しっかり休むことができた。

東海汽船「さるびあ号」
全国的に集中豪雨があり、心配していたが、快晴の天気で驚いた。旧友と一緒で、彼は仕事で伊豆七島は神津島を除いてほとんど行っている。私は1999年6月に八丈島の温泉めぐりに行って以来の9年ぶりの離島だ。レンタルバイクにしようと思ったが、料金が1時間2,000円と高いので、車に変更した。まず北東の白浜で知られる多幸浜に行く。峠を下って真下の多幸浜の背後には、爆裂したかのような天上山の山肌が迫る。

多幸浜と背後にせまる天上山

三浦漁港とモニュメント
多幸浜は波が高く、遊泳禁止。そばにある多幸名湧水を試飲した後、漁港内の海水浴場で水浴びをする。
南端の神津島灯台(地元の人は、しろとうだいと言っている)に行くのに、三浦湾展望台経由で神津島空港側から行く。三浦湾、多幸浜の景色がすばらしい!



三浦展望台からの眺望
灯台入り口から徒歩10分登ったところに灯台があり、西側の奇岩海岸が美しい。

神津島灯台
前浜方面の途中に展望がすばらしくカレーとコーヒーが美味しいと紹介された「ティースペース だいじんこ」に向かう。道に迷いながら、軽トラックのを止めて、道を尋ねると「ああ~俺のうちだ・・・案内するから、俺についてきて」という。何という奇遇。入り口には「だいじんこ入り口」と看板があったが、反対側からきたので見えなかったのだ。
確かに展望がすばらしい!外のテラスで眺望に嘆息をした後、レストランに入る。ガラス越しの景色もすばらしい。



辛い牛肉入りカレーとコーヒー(セットで950円)をいただいた。ご飯が少々硬かったが、評判通りの店としてお勧めだ。「だいじんこ」とは、神津弁で、だいじな物・人という意味だそうだ。作業が終わった旦那さんが、食事に入ってきた。ぼそぼそと話す旦那さんと女将さんの様子が、とても微笑ましかった。

「だいじんこ」の女将さん
市内中心部の郷土資料館へ向かうが、ただいま閉鎖中で見られなかった。すぐ近くの物忌奈命神社を参拝した。物忌奈命神社は、平安初期に編纂された後日本書紀に「承和5年(838年)7月5日夜火、上神津の左右の海中より出ず。焼炎は野火の如し」と神津島天上山(標高574m)噴火の記述があるほど古い歴史を持つ。神々によって伊豆七島が造られた後、この島が水の確保・配分のために神々の会議場となったという神話が面白い。

物忌奈命神社の神門から見た拝殿

物忌奈命神社拝殿
今度は、最北端の赤崎遊歩道へ向かう。奇岩海岸に500mもの木道の歩道を作り、自由に行き来できるようにしている。ダイビングやシュノーケル遊びができる透明度の高い海で、若者が大勢それぞれに楽しんでいる。豪快な入江の景観が楽しめる。監視員がしっかり配置されている。



赤崎の木道
戻って、いよいよ、錆崎の神津島温泉保養センターを訪ねる。山側に温泉保養センター施設(内風呂)があり、海岸側に露天風呂が3箇所(大露天風呂、小露天風呂、展望風呂)がある。露天風呂はいずれも水着着用になる。


神津島温泉保養センター 大露天風呂

小露天風呂

展望露天風呂
道路の下をくぐって、小露天風呂に出る。地元の年配の方が長風呂をしている。戦前はすぐ海側のところから湧出していた。その後、トンネルの海岸側にある二つ岩の下辺りからの湧出地に変わったという。大露天風呂へ行くと男女グループの若者が大勢、入浴中。高台の展望露天風呂には、女性3人組が展望を楽しんでいる。展望風呂から見下ろす、大露天風呂の景観がすばらしい!天候がよいから、どこを見てもすばらしく感じてしまう。
内風呂の掛け流しの湯が一番いいように思う。大露天風呂は虫が落ちていたり、湯の花が結構浮いていた。内風呂には、かぶり湯、サウナ、直径4mの低音湯、気泡湯、全身浴がある。湯は茶褐色で口に含むと塩辛い味がする。57度のナトリウム.塩化物強塩泉で平成3年にこの施設ができた。効能は、切り傷、やけど、慢性皮膚病、慢性婦人病、虚弱児童など。これだけ濃度の濃い温泉であれば、腰痛や神経痛、リウマチにも効きそうだ。
夕方16時に、今宵の宿・山下旅館別館に入る。島唯一の温泉宿で、敷地内に50度の自家源泉を持つ。


山下旅館別館ロビー
ナトリウム-塩化物強塩泉で無色透明だ。内風呂は2.5×4mのタイル張り。昭和58年からボーリングで湧出したまだ歴史が浅い。私の温泉巡浴1,362ヶ所目の宿。
部屋は2階の角部屋洋室(ツインベット+畳6畳、トイレ・洗面所付き)「つばき」で、海岸が眺望できる。

2階の角洋室「つばき」

山下旅館別館の内湯
土産店で購入した「くさや」を肴に地元唯一の神津島酒造「樫樽貯蔵 盛若」を飲んで夕食を待つ。夕日は17時30分頃ということだったが、雲が出て見ることができなかった。
夕食は部屋に運んでいただいた。たかべの塩焼き、お造りは鰹・蛸・鮪、大サザエ壷焼き、さつまいも・白身魚・三つ葉・じゃ子の天ぷら、なすとピーマンの味噌和え、しょうがにあま味噌、岩のり、味噌汁、香の物、ご飯、デザートに西瓜。朝食は鯵の塩焼き、玉子焼、あしたばの和え物、筍の芥子炒め、ご飯に味噌汁。魚が美味しい。1泊2食付で一人10,600円(税込)+入湯料150円

夕食膳

朝食膳
夜9時には寝込んでしまったので、深夜1時30分頃に目が覚める。豪雨と雷が鳴り止まず・・・。神津島だから雷が多いのか?明日はどうなることやら・・・と思ったが、5時30分に港散策ができるほどに天候は回復した。

港に係留する漁船

荷降ろしの漁船
漁から帰った船が漁協の市場に荷を降ろす作業中だ。とびで魚の頭を上手に引っ掛けて籠に移す。流石にうまいものだ。
飛行機で帰る予定が、9時頃第一便が欠航になったことを連絡を受けて心配になり、最悪に備え、9時40分発の「さるびあ号」(東京着17時30分着)に乗り込んだ。後で、連絡を取ると飛行機は第二便から就航したとか・・・。判断を急いでしまった。途中、大島で30分の待ち合わせ時間があり、港に下りて昼食にメンチコロッケやあしたばコロッケを仕入れた。

大島で待ち合わせで、下船する

大島を後にする「さるびあ号」
神津島で1泊し、他の島を半日観光のコースも良いかなと思った。
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エッセイ「温泉夜話」 http://www.a-spa.co.jp/yawa/index.htm
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旧街道をあるく旅http://www.a-spa.co.jp/tabi/nikko/
添乗奇談快談32. 傷害か病気か?旅行傷害保険の補償はどうなる?傷害保険の落とし穴 [添乗奇談快談]
観光バス旅行の途中で、お客様が車内で倒れ、首の頚椎を痛め救急車で運ばれたことがある。長野県湯田中温泉郷に宿泊する予定で、昼食前に上信越自動車道小布施PAで休憩を取った。車内の後部座席でお酒を飲んでいたお客様が前の座席に来ていた。バスが停車した後、すくっと立ち上がり、通路側に出たとたん、前方に向かってばったりと倒れてしまった。手を出さずに全身を投げ出すように運転手側に倒れ、階段の角に丁度胸があたるような感じで、ガクッと首が下へ振ったようで、見たところ外傷はなかった。
抱き起こして席に着かせたが、気分が悪いというのでしばらくそのままにしておいた。たぶん、酒の飲みすぎのせいだろうと思っていた。昼食場所の小布施でも、気分が悪く食べないと言って車内から出なかった。食事の後に彼の顔色が見る間に悪くなったので、その後の観光をカットして宿へ直行し、救急車を呼んでいただいた。

病院での検査は時間がかかり、彼はその後病院に入院したまま、東京へはしばらく戻れなかった。さて、検査の結果を聞くと「首の頚椎を痛めたのだが、彼は先天的に首の頚椎の神経が一部細くなっていて、それが原因で全身麻痺のような症状になっている」という。すると旅行傷害保険の補償がされるのかどうか難しいということだ。倒れたことが引き金にはなったのだが、もともとは先天的な身体症状が原因とすると、旅行傷害保険の補償はない。病院に問い合わせ、結局は「倒れて首を強く振ったことが頚椎の損傷を招いた」ことにより、旅行傷害保険の補償はされることになった。病院の医者のちょっとした判断やさじ加減で150万円か0円かに分かれてしまうことになる。ご存知のように、傷害保険は怪我などの傷害が対象で、病気が原因では補償されない。
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品川プリンスホテル「ハプナ」食べ放題!マッスルミュージカルを見る! [東京・青梅周辺]

品川プリンスホテル「ハプナ」
8月23日、東京青梅から団体で、品川プリンスホテル「ハプナ」で食べ放題、その後泉岳寺散策、渋谷へ移動してNHKスタジオパーク、マッスルミュージカル公演を見に行った。
今、東京で大人気のコースを組んだものだ。マッスルミュージカルは、「祭 花魁 ボヤージュ~旅たち~」と題して、従来とは異質の新作を公演している。この公演で主役の一人を演じている青梅出身の稲田亜矢子さんのお母さんがいることがわかった。稲田亜矢子さんは、シドニーオリンピックの新体操団体5位入賞時のメンバーだった。

マッスルミュージカル 祭花魁
まずは、品川プリンスホテル「ハプナ」での昼食。12時からの13時30分までの食べ放題で、ほぼ予約完売の状態らしい。数年前は、11時から1時間30分毎の2交代だったが、11時30分から30分ずらせての入れ替え制になったようだ。確かに前は入場したら、30分は食事カウンターに殺到して、長い行列ができてうんざりしたものだった。約60種類の和・洋・アジアン料理、スイートを用意している。夏のせいか生もの・お刺身はなかったのが残念だった。食べ放題料金は、3000円(税込)アルコール類は有料、フリーソフトドリンクには、お茶2種、オレンジ・グレープ・アップルジュース、コーヒー、紅茶、アイスコーヒーがある。ステーキコーナーで「昼食時に何キロ使いますか?」とお聞きしました。「お昼で15㎏、夕食でも15㎏くらいです」

ハプナ 会場



その後、近くの曹洞宗泉岳寺へ移動する。討ち入りで有名な赤穂浪士と浅野内匠頭の墓所があるところだ。家康が外桜田に創建した寺で、寛永18年(1641年)にこの地へ移転した。最古の建築物が墓所入り口の門で、鉄砲洲にあった浅野家の裏門を移築したという。

最古の建物 浅野家の裏門を移築したもの

泉岳寺本堂

泉岳寺入り口の地蔵など3体は、討ち入り後に立てられたもの。
NHKスタジオパークは、マッスルミュージカルのまん前にあるので、時間調整で組み込んだものだが、結構楽しめる。アナウンス体験や気象士体験が面白かった。


アナウンス体験
前の原稿を読みながら、手元の原稿をめくらなければならないという、テレビ目線を考慮しての苦労が読み取れる。時間が余ったので、外へ出る。路上で「原宿表参道元気祭りスーパーよさこい」で開催中だった。高知から来た踊り子たち13チームと東京チームたちの踊りの競演だ。




原宿表参道元気祭りスーパーよさこい
17時から「マッスルミュージカル 祭花魁」(7月18日初演、9月7日まで)が始まった。あらゆるジャンルのスポーツ、体操・新体操・トランポリン・自転車・ローラースケート・スカイダイビング・シンクロ・跳び箱などの一線級の選手たちが出演している。従来の人間の肉体・体力の限界をこれでもか!という演出とはかなり異なる新しい芸術的なミュージカルの追及をしているように見えた反面、素朴な「これは凄い!」という印象が弱いと感じた。
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第35回奥の細道を歩く鶴岡・大山~あつみ温泉 2008年8月19~20日 [奥の細道を歩く]
前回、月山、湯殿山をなんとか歩き通して、鶴岡市大友まで繋がった。8月19日仕事を終えて、新宿・工学院大学前のバス停で寝転がって、出発時間を待つ。22時頃、すでにバスを待つ人、ホームレスらしい人達がいる。深夜なので近くのバスの排気音が響くが、昼の時間と違って静かだ。天を仰ぐと、高層ビルがにょきにょきと広角レンズで見るような光景が迫る。ビル風なのか、秋風が肌を抜けていく。「寝転んで 広角ビルに 秋の風」
山形県鶴岡市の天気予報は、19日夜は大雨、翌20日は曇りのち雨だった。早朝、バスの窓外には、雨上がりの山峡が見える。山形自動車道の寒河江、月山、湯殿山のあたりは、すばらしい墨絵の世界だ。峰峰の間にもやが、さーっとあがったり、流れたり・・・・。雲の流れも速い。麓にはススキが揺れている。

中山の延命地蔵尊
JR鶴岡駅に着き、羽越本線で羽前大山駅に移動する。昨日の豪雨で、下り線秋田方面が通行止めでバスの振替輸送が行われていた。大山は江戸初期から酒造りが行われ、一時は40軒以上の造り酒屋があったが、今では4軒のみという。駅から北へ中心地まで戻り、左折する。旧西田川郡大山町役場跡地(明治18年築の安良町公民館)

明治18年築の安良町公民館
を過ぎ、専念寺に立ち寄る。山門の牡丹の透かし彫り?が見事だ。


専念寺の山門と牡丹?透かし彫り
左折し、県道38号線へ。下小中を過ぎ、国道7号線を交差し、400m直進し水沢を右折する。左手に洞雲寺を見ながらY字路を左折。9時50分に羽越本線ガードをくぐり、矢引から登り坂となる。天候は快晴で、日が照り付けるが、強い風に助けられる。9時20分ようやく峠に着くと湧き水を汲んでいるご夫婦に出会う。

峠の湧き水
「昔からある湧き水で、いつも汲みにくるんだよ」カップが二個置いてある。中山の延命地蔵尊にお参りする。高さ2.3m、肩幅1m、台座1.7mという大きなもの。半跏像で右手に錫、左手に宝珠を持つ。寛政10年・・・の棟札記録ありと案内板があった。

延命地蔵尊
ここから三瀬川沿いに歩く。11時23分海岸へ突き当たる。手前左手に「笠取峠へ」の標柱があった。

笠取峠への案内板
芭蕉はこの山道を歩いたらしい。地図に記述がないので海岸を歩くことにする。

三瀬海岸
第二笠取トンネルが工事中で、通行人は通行止め。工事車両で400m先の出口まで送るという。11時45分、小波渡(こばと)海岸のドライブインで昼食をとる。

小波渡(こばと)海岸
テレビでは北京オリンピック女子ソフトボール準決勝の試合が行われていた。カツカレーとモツ煮をいただいて精をつける。新五十川トンネルの手前に大岩を見る。14時、鈴跨線橋をわたると左手に滝と祠がある。

海上の雲が厚くなり、雷が轟く。赤地蔵尊菩薩のあたりでは、だんだん陸地に近くなり、稲妻が真近にはっきりと見える。
「絵のような 金の稲妻 迫りおり」
大粒の雨がぽつぽつと降ってきたと思うまもなく、どっと降り出した。上下の雨合羽をリュックから出して、急いで着ようとするが、下を着るまもなくずぶぬれになる。400mほど先に見える立岩海岸温泉の看板目指して、突進する。二階の受付で入浴料400円を支払い、浴室へ。海底とはいうものの海の底ではなく、窓外からは海上が見える。入浴前に「もう今日は歩くのは無理だ。JR温海温泉駅までバスで行こう」とバスの時間を調べていたが・・・・。5分もしないうちに海岸は雨が上がってしまった。なんという天気だ。


立岩海底温泉
地元の方が「今年は雷が多いよな」と話していた。
立岩海底温泉の源泉は、45.2度でナトリウム・カルシウム-硫酸塩・塩化物泉。肌につるつる感がある。温泉巡浴1361ヶ所目となる。14時55分、さっぱりして、温海温泉まで歩くことにする。300m行くと暮坪の立岩が鎮座。

暮坪の立岩
さらに2kmもいくと温海温泉の入り口かY字を左折する。海岸渡折りに平行した街中の雑貨屋の角に、「奥の細道 芭蕉宿泊の家」の標柱がある。

「奥の細道 芭蕉宿泊の家」の標柱
奥まったところに「鈴木惣左ェ門」の表札がある。ご子孫が同じ場所に住まわれていた。不動岩バス停の名が気になり、海岸へ行くと、社と不動岩が眼前に見える。海中に大岩に注連縄が張られている。

注連縄がはられた不動岩
JRあつみ温泉駅に着いたのは、15時50分。

JRあつみ温泉駅
隣接して、温海郵便局がある。あつみ温泉街には温海温泉郵便局がある。温海温泉は仕事で何度か来たことがある。1989年6月24日に最初に泊った宿がホテル萬国屋で、私の温泉巡浴488湯目の宿。
芭蕉はあつみ温泉には行かず、海岸の通りを新潟へと足を進めた。曾良はあつみ温泉に立ち寄り、後で芭蕉に追いついて合流した。今回は鶴岡・大友を午前8時に出発、7時間30分、30kmほどの歩きだろうか。ほぼ晴天で日が照り付けて消耗したが、海風が強かったので歩きやすかったほうだ。突然の豪雨には参った。
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温泉巡浴1360ヶ所達成!山梨県八ヶ岳山麓と南アルプス山麓周辺 [温泉巡浴]

芦安温泉 桃園館の大岩露天風呂(源泉掛け流し)
2008年8月12~14日にかけて、八ヶ岳山麓、南アルプス山麓の温泉めぐりに出かけた。12日は清里・八ヶ岳少年自然の家 羽村自然休暇村、13日は芦安温泉桃園館に宿泊をした。
清里には観光では何度か行ったことはあるが、宿泊は初めて。八ヶ岳少年自然の家 羽村自然休暇村には温泉はないが、宿泊料金の割には、設備や料理が良いとのことで羽村在住の方と泊った。評判通りの施設で、料理は夕・朝食ともバイキングであったが、驚くほどの内容だった。
①北都市清里「丘の公園」の「天女の湯」

天女の湯

天女の湯のプール
温泉めぐりは、まず標高1200mの「丘の公園」にある「アクアリゾート清里」の一角にある「天女の湯」。簡単なパターゴルフで汗を流してから、天女の湯に入浴した。源泉47度のナトリウム・炭酸水素塩・塩化物泉で御影石造りの3×7mの湯船。二面がガラス張りの薄茶色に濁る温泉水。大浴場は源泉かけ流しで隣接する露天風呂は循環式らしいが、塩素臭は感じられなかった。ナトリウム749.7、炭酸水素1259.5、硫酸188.9、塩素443.8、メタケイ酸82.4、メタホウ酸45.4ミリグラム。2時間750円の入浴料をパターゴルフ場でいただいた割引券で200円引き。3階のレストランで昼食をとる。人手不足で待たされるが、冷やしポテトポタージュが美味。
②北都市 たかねの湯

たかねの湯

たかねの湯 ロビー
国道141号線沿いにある富士山と南アルプスを望む温泉。源泉は50.2度の単純温泉。いくらか緑色か?ガラス張りのサウナ、水風呂、寝湯、泡風呂、打たせ湯がある。加水・加温・循環・塩素消毒あり。丸く広がるガラス張りの窓外には、清里の田園風景が見られる。富士山や南アルプスは残念ながら、眺望できなかった。
③北都市 甲斐大泉温泉パノラマの湯

パノラマの湯(残念ながら、富士山、南アルプス連峰の眺望はなかった)
JR小海線甲斐大泉駅前から徒歩3分のところにある4年前にオープンした温泉で、パンフレットによると「北に八ヶ岳、西に南アルプス、東に瑞浪山・・・大パノラマの彼方には日本一の富士山が浮かぶ・・・」とある。51.9度のナトリウム・炭酸水素塩泉で、ナトリウム686.7、炭酸水素1539.5、メタケイ酸91.2、メタホウ酸41.7ミリグラム。肌につるつる感は強い。天女の湯に近い成分か。窓外にはテニスコートで遊ぶ人たちが・・・。天候に恵まれれば確かにパノラマの湯だ。入浴料は700円。
④北都市 泉健康センター

泉健康センター
翌8月13日に清里から韮崎への途中に立ち寄った。入浴料700円。52.8度のナトリウム・炭酸水素塩・塩化物泉でナトリウム1576.3、炭酸水素2963.5、塩素814.2、メタホウ酸60.0ミリグラム。淡褐色の湯、わずかに金気臭あり。温泉スタンドもある。肌つるつる感が強く「美人の湯」として親しまれている。
⑤韮崎温泉 ゆーぷるにららさき

「ゆーぷるにらさき」のドーム
道の駅にらさきと国道141号線をはさんで、円形ガラスドーム「ゆーぷるにらさき」がある。円形の歩道橋で結ばれている。48.5度のナトリウム・炭酸水素塩・塩化物泉で、ナトリウム448.0、塩素25.3、炭酸水素778.0、メタケイ酸36.4、メタホウ酸11.8ミリグラム。更衣室から、浴室とプール(ウォーターガーデン)へと同じ出入り口で、ほとんどの客はプールへ行く。施設使用料700円でどちらも利用できる。隣接して露天風呂あり。
⑥天恵泉 白根桃源天笑閣

韮崎・甲府方面から芦安温泉へ向かう途中にある南アルプス市駒場にある温泉。源泉29.4度のアルカリ性単純泉ph10.2という「日本第二の高アルカリ泉」との看板。4×2.5の湯船は、加温したさわら材造りの湯船、1.5×1.5mの湯船は、源泉のぬるい湯船。源泉にこだわる人にとっては、嬉しい源泉湯だ。無色透明、微硫黄臭で口に含むとわずかに苦味。入浴料500円。隣接して別料金のプールの「ヘルスピア白根」がある。
天恵泉 白根桃源天笑閣
⑦芦安温泉 岩園館 自家源泉を持つ源泉掛け流しの宿だ。近年、循環、塩素殺菌システムが横行する中、源泉を大事にしあえて毎日清掃することで、男女6ヶ所の浴室・大岩露天風呂、展望大浴場、屋上露天風呂すべて源泉掛け流しをしている。アトピーを治しに訪れるなど良質の湯治宿としても知られている。43.7度のナトリウム・カルシウム-硫酸塩温泉で、浴用で動脈硬化症、きりきず、やけど、慢性皮膚病。飲用で慢性胆のう炎、胆石症、慢性便秘、肥満症、糖尿病、痛風にとくに効能がある。1980年6月に宿泊したことがあり、28年振りの再訪となる。

芦安温泉桃園館

大岩露天風呂

3階の屋上露天風呂

2階の展望大浴場
⑧南アルプス市営 金山沢温泉
芦安温泉桃園館から、つづら折の道を車で5分ほど登ったところにある温泉。36.1度のアルカリ性単純泉。無色透明・無味・無臭。平成8年にオープンした。入浴料550円。内風呂は御影石造りの3.5×2.5mの湯船。隣接して渓谷を眺められる露天岩風呂。

金山沢温泉
⑨南アルプス温泉 白峰会館

白峰会館 道路をはさんで南アルプス温泉ロッジ
1980年に入浴を所望したが日帰り入浴は断られたことのある温泉地。今は道路の対面ある「白峰会館」で入浴ができる。南アルプスの玄関口「広河原」へのバス停となっている。源泉は同じで湯を引いている。36.1度のアルカリ性単純泉。タイル張りの内湯のみで、窓外の緑一色の森が美しい。
八ヶ岳山麓と南アルプス山麓の温泉を2泊3日で9ヶ所を駆け巡ってきた。新規に入浴できた温泉地が8ヶ所で、1360ヶ所を数える。
南アルプス山麓で過去に入浴した温泉では、1985年に御座石温泉、穴山温泉、塩沢温泉、藪の湯温泉(私の温泉巡浴261湯目)。1985年には、西山温泉、奈良田温泉、草塩温泉、七面山温泉(温泉巡浴350湯目)。
八ヶ岳山麓では、1998年に明野温泉(温泉巡浴839湯目)がある。小海線沿いに長野県だが、1996年2月に海の口温泉(温泉巡浴724湯目)、1987年5月、八ヶ岳登山の折に稲子湯、本沢温泉(温泉巡浴400湯目)に入浴した。本沢温泉は八ヶ岳連峰・硫黄岳直下、標高2150mに湧く秘湯で日本最高所の野天風呂といわれている。白濁した露天風呂に入り、崖下を見下ろす眺望に感動した覚えがある。
南アルプスでは、日本第二高山の北岳に友人と二人で登山した時、体調が悪く「広河原バス停」の出発時間に間に合わないと、泣きながら下山したこともあった。
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清里・清泉寮で、一番気持ちの良い朝に遭遇! [温泉巡浴]
清里の清泉寮は、自然と共生する平和な未来のために作られた中央アルプス八ヶ岳山麓開拓の基地だった。昭和13年(1938年)創設者ポール・ラッシュによってキリスト教精神「他者への奉仕」を元に信仰と教育、食料と健康を目標にさまざまな試みがされている。

清泉寮の牧場 ジャージー牛

清泉寮 正面
特に財団法人キープ協会によって、「持続可能な社会」の実現に向けて環境教育事業に力を入れている。8月13日、清泉寮前に午前7時に集合し、「清泉寮朝のお散歩」に参加(有料:45分間500円)した。小学生・幼児を含め15年程が参加した。自然案内人がつき、「実習生の比留間ゆうたです。ハローと呼んでください」「今学生で、4月からここで働いています。補佐としてレンジャーのマスヤンこと増田さんが付きます」と挨拶。まず準備運動をします、といって「さあ目を閉じて、風と音を感じて見ましょう」「どこから音が聞こえてきますか。どこから風をかんじますか」と耳や肌の感覚を研ぎ澄まします。それから、森の中へ入っていった。
皮がむけている樹木で立ち止まり、「ここは鹿が好きな場所です。この木はリョウブといい、鹿がこの皮をむいて食べます」子供たちは「僕も食べてみたい」と皮をむいてかんでみる。ハローはリュックから長さ50センチほどの鹿の角を一対出した。「雄鹿は、春に角が生え変わり、時々このあたりにもこの角が一本見つかることがあります」「えっ~」とどよめき!みんなで鹿の角を実際に触ってみてみます。

常緑針葉高木でまつ科、1cmほどの「もみ」の葉を一枚取り、半分に折って口に含んでみる。脂(やに)の味がする。「この香は心身を癒します」こんなに小さな葉がこんな強い香をだすとは・・・。折らなければ無臭なのにだ。

もみの葉を折って、香をかいでみる
最後にやまねミュージアムの前で、「体長10センチほどのやまねは、冬季の半年間冬眠します。冬眠前に通常の倍の体重まで食べて体力をつけます。半年後に冬眠から覚めると体重が半分に減ってしまいます」
とまあ・・・清里の森でレクチュアーは、大人の私にも大変な刺激となるものでした。自然のことを知らないことばかり。参加した小学生は未来の環境保護の自然案内人にあこがれるのでは?と素敵なレクチュアーでした。一句詠んでみた。「開拓の 志育くむ丘 萩の咲く」
朝食の後、吐竜の滝を見に行った。駐車場から徒歩10分くらいでいけるところ。森に入ると一挙に温度が下がる。冷気が漂ってくる。途中の山道には「リョウブ」の木が見られる。滝は広い範囲に上がれ落ちる芸術的な滝だ。渓流と小鳥のさえずり、寒暖な冷気を全身に感じながらの30分だった。


杜竜の滝
私はこの二日間、八ヶ岳山麓にある温泉めぐりをしてきた。①清里高原天女の湯 ②たかねの湯 ③甲斐大泉温泉パノラマの湯 ④泉温泉健康センター ⑤韮崎温泉ゆーぷらにらさき 私の温泉巡浴1,357湯目まで記録を伸ばした。ところで、清泉寮は本館裏手に、国際仕様大会議場とメインダイニング客室(20室)と天然温泉浴場を建設中で2009年4月にオープンする予定だ。富士山と南アルプス連峰を望む、さらに新たな客層を迎える施設ができるというわけだ。
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添乗奇談快談 31 本人に当日まで内密で結婚披露宴をホテル宴会場で実施! [添乗奇談快談]
平成13年ほど前、60人の大所帯の観光バス旅行で、おごと温泉のホテルに宿泊した。大型バス1台に乗用車1台を連ねての奇怪な旅行だった。ある建設会社と下職、お得意様の旅行で、主催者の本人が20年ほど前に結婚式をあげられなかったと聞いた幹事が、本人に当日まで内緒で準備をし、宿泊先のホテルで結婚披露宴をしたという前代未聞の企画だった。

本人に当日宿に着くまで悟られないことを前提に旅行業者と幹事数人が何度も打ち合わせをした。媒酌人役や関係者の挨拶者、お祝いのかくし芸、ケーキや花束も用意した。入場時の新郎新婦を誘導する先導役には祭り半纏と提灯を用意した。すでに息子さんや娘さんもいるのでお祝いのメッセージテープも極秘に用意した。これらの古道具類と媒酌人役の礼服などは本人に気づかれないように、観光バスとは別に乗用車を用意して運んだ。
宿に到着してから、幹事が本人を呼んで「実は、内密にお二人の結婚披露宴を準備してきた。すべてこちらの指示通りに動いてほしい」と伝える。それからが、幹事・スタッフは大忙しだった。舞台装置や飾り、音響措置やスポットライトの準備、セレモニー手順の打ち合わせ・・・。別室では、本人や仲人役の衣装の準備・・・。スタッフや新郎新婦、仲人役はお風呂にも入ることができない。宿のスタッフもお客側の準備と熱意に驚いた様子・・・。
18時から披露宴のスタート。照明を落として、長持ち唄にのせて、祭り半纏姿の先導約が提灯を手にかざして入場する。ついで媒酌人に新郎新婦が・・・・。司会役の説明で意外な宴会の始まりに出席者はやんやの手拍子・・・。セレモニーは粛々ながら、笑い顔と拍手、掛け声がかかる。スタッフは汗だくで所定の作業をこなす。最後の場面で、息子・娘たちの「父母へのお祝いのテープ」には泣かされた。本人のお礼の言葉は、感激で詰まって涙でぼろぼろ・・・。これほどの感動的な旅行宴会があっただろうか。
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文学を訪ねる温泉紀行12. 新潟県 松之山温泉 [文学を訪ねる温泉紀行]
古くからの湯治の地で、草津、有馬と並ぶ日本三大薬湯の一つで、豪雪と奇祭で知られる薬効高い温泉である。正平年間(1346~1370年)に一羽の傷ついた鷹が足を癒していたという伝説が残る。「鷹の湯」「鏡の湯」「庚申の湯」の三地区に分かれており、温泉街を形造っている「鷹の湯」が中心。自噴で湯量豊富な98度のナトリウム・カルシウム-塩化物温泉に恵まれ、3ヶ所の共同浴場「鷹の湯」「ナステビュウ湯の山」「庚申の湯・露天風呂」がある。松之山には古くから伝わる奇祭「むこ投げ」と無病息災と家業繁栄、豊作を願って行われる「すみ塗り」がある。

金森 達 画
松之山温泉には、旧家村山家31代の現当主が700年近い歴史を持つ村山家旧宅と庭を博物館にした「大東山美術博物館」がある。豪農の暮らしを伝える生活調度品や書画・芸術品の他に、現当主の叔父にあたる坂口安吾の遺品が展示されている。坂口安吾は、叔母の貞と姉のセキが二代続けて嫁いでいたことから、昭和5年から13年にかけて煩雑に訪ねていた。松之山温泉を舞台にした作品には、「黒谷村」「不連続殺人事件」「逃げたい心」がある。とくに昭和10年に発表された「逃げたい心」は、昭和初期の松之山温泉の様子が描かれている。「松之山温泉から一里はなれた山中に兎口(おさいぐち)という部落があり、そこでは谷底の松之山温泉と反対に、見晴らしのひらけた高山に湯のわく所があった。一軒の小さい湯宿があるばかりで、ほとんど客はないのであった」
追記:松之山小学校前のブナ林の中に、小説「黒谷村」の冒頭文が刻まれた坂口安吾文学碑がある。散歩好きの安吾が通ったという松之山から兎口、湯峠を経て湯本に至る一周8.5kmの「安吾の散歩道」があり、坂口安吾を偲ぶには絶好のお薦めコース。
松之山は、日本の原風景として残る「棚田」と「美人林」でも有名で、今でも四季折々の感動を与えてくれる。
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第34回 奥の細道を歩く 羽黒山~月山、湯殿山 2008年7月24~26日 [奥の細道を歩く]

九合目 仏生池小屋の夕食
2008年7月24日、午後から上越新幹線、特急いなほを乗り継いで、鶴岡に着いた。奥の細道の最大の難所である羽黒山頂(標高414m)から月山(標高1979m)、湯殿山を歩く行程に挑戦した。月山の山開きが7月1日からというので、これまで歩けなかった区間だ。
鶴岡駅に近い「家庭料理で・・・」の文句に魅せられ「いさみや旅館」に宿泊。夕食が凄かった。夕食付き5,500円(税込)でこの料理とは、驚き!翌朝、朝食・昼食がないと困ると気がつき、5時に旅館をでて、食べ物屋さんを探す。ようやく、仕出し弁当屋「おま~ん」の戸が開いていたので、「鳥飯」「おにぎり」を作っていただいた。よし、これで万端、と思いきや、駅に行くと駅構内のコンビ二が5時45分から開業しているではないか。
小雨の中、羽黒山頂に6時50分到着。旧道を下って吹越神社をえて荒沢寺に出る。

羽黒山頂からの古道

荒沢寺 ここからも古道が続く
古道は雨上がりで、運動靴はすでにずぶずぶ。奥に回りこんで、さらに古道を歩く。どくだみの花が目立つ。「どくだみの 花可憐(はなかれん)月 山の古道」7時40分車道に出る。やすらぎの森公園入り口7時58分通過。8時38分に二合目。

あじさいが目立ってきた。9時10分三合目。私が羽黒山頂行きに乗った路線バスが、その後月山八合目へ行き、帰りのバスに出会った。運転手に挨拶で手を振る。羽黒山頂のトイレで「ここから月山へ歩くんです」というと「ここから歩く人はいない!」と驚いていた運転手だ。ここでずぶぬれの靴の中に新聞紙を敷く。9時32分、四合目の強清水。10時07分、五合目の狩篭(かりごめ)で霧に包まれる。10時30分、六合目の平清水。霧が晴れ、トンボが乱舞。右手に山道らしき道、入ると避難小屋跡、ここから旧山道を登ることにする。小さな渓流沿いの山道で、近年ほとんど歩いた跡がない様子。倒木が道をふさいでいたり、

荒れ果てた登山道に倒木が・・・
枝が左右に伸びていたり、背の高い雑草が群生し、道に迷いそうになったり、藪こきの苦闘の連続。11時30分、曇り間の間に大岩に火山灰が被った見晴らしの良いところで、昼食のおにぎりを食べる。おにぎりはつぶれて芸術的に変形。

そこからすぐに七合目の標識があり、深い藪こきが終わったら、突然視界が広がり、雪渓と水芭蕉の群落が眼前にみえた。


雪渓と水芭蕉の群落
「凄い!」ここは私しか知らないところだと思うと・・・感動!「藪こいて 雪に水芭蕉 月の山」
12時に一旦車道に出て、8分で再び山道へ。沢には10センチほどのいもりかヤモリが生息。今度はニッコウキスゲの群落が続く。

山道脇にも咲き乱れ、手でよけて歩くようだ。「山道の キスゲ紅付く 月の山」12時27分、八合目の御田原神社参拝、参篭所で400円のなめこ汁をいただく。腕・肘などに傷ができ、温泉水「神秘の水」を吹き付け治療する。
いよいよ高山の登りだ。12時45分に発つ。高山植物のハクサンフウロ、イワカガミなどが咲き乱れる。13時37分、雪渓に出会う。


九合目の仏生池小屋
14時、九合目の仏生池小屋に着く。ここでは力餅(おしるこ)を食べる。「頂上小屋に泊りたいのだが、連絡をしたほうがいいかな?」小屋の若い男性に聞くと「大丈夫、連絡しなくとも泊れますよ」との声に出発。14時39分、小さな祠、来名戸神社を通過。雪渓の脇を通って15時30分、雲霧のなか月山頂上に着く。

途中の高山植物

雪渓の登山道

頂上の月山神社
月山神社のお祓いを受けた(祈祷料500円)後、一旦出て右周りで裏の山頂に出る。下って、月山頂上小屋に宿泊を頼む。

頂上小屋
若い男性が出てきて「予約無しは泊められません」という。「えっ そんな!どこでもいいですから、片隅においてください!」と頼んだが、九合目に戻りなさいという。仕方なく、月山神社に泣きを入れ、もう余力がないので、何とか取り次いでほしいと頼んだ。しばらく山頂小屋に電話をしていたがどうしてもだめだという。「それでは、神社に置いてほしい。おにぎりが一個あるので、食事はいらないので、部屋に置いてくれるだけでいい」それでもだめだった。怒りでいっぱいだった。山小屋は宿泊拒否はしないものだとなんとなく思っていただけにショックだ。お寺なら泊めてくれるのに・・・。神社はだめか。頂上近くの登りから左足のひざに違和感があったのが不安だったが、仕方がない。16時に戻る決断。小雨と強風にさらされながら、下山。登ってくる人たちが最後の踏ん張りを見せて、続々と登ってくる。途中転んで、右手親指の付け根を強打、みるみる紫色に変色してきた。温泉水「神秘の水」をスプレーする。不思議に九合目に着くまでに変色が消えてしまった。痛みもない。16時40分、無事到着する。
九合目の仏生池小屋の宿泊者は2名のみ、頂上小屋の満杯とは大変な違いだ。やはり、少しでも頂上に早く行きたいとの心理的欲望か。山小屋でお風呂に入れたのは意外だった。


二階の部屋

夕食は温かく美味しかった
山小屋の夕食も良かった。天ぷら、大椀のおでん、蕗の煮物、なめこと大根のオロシ、こごみ、オレンジにデザート、きのこ味噌汁にご飯。兵庫県から来たという男性と話をしながらの食事は楽しかった。部屋は2階で12畳ほどに2名の布団。畳は新しく、扇風機もある。20時には就寝。7月26日午前3時に自家発電の音が始まる。3時30分には登山客が休憩に立ち寄り、なめこ汁、味噌汁などを注文している。もう寝てはいられない。「雲海の朝 軽油の匂い 小屋の床」
4時20分、仏生池小屋を出る。

雲があり、日の出は見られなかった
二度目の頂上挑戦だ。日の出の時間だが、雲に阻まれしばらく太陽が出ない。上るにつれてめがねが冷気で曇り、視界が妨げられる。キスゲ群落、木道、三度目の雪渓を踏み、頂上(標高1979m)には5時9分に着く。「イワカガミ 冷気で曇る 月の山」
5時15分 芭蕉記念の碑に出会う。雲海と雪渓が眺望。


月山頂上からの下り・・・雲海が
下りにつれて左足膝に痛みが走る。これから3時間ほど持つのだろうかと不安を感じる。同ルートを行く人は皆無。6時10分、下りきって牛首で右折。金姥を右折した水場の金剛沢で朝食をとる。右側の上流は雪渓があり、じきに冷気がジワリと漂う。

雪渓から、じわりと冷気が漂う
「雪渓の 冷気せまる 湯殿みち」この場所でお尻に敷いていた合羽を忘れてきた。左足はまっすぐに下ろす以外は痛みが出る。平らな道をまっすぐ歩く分には支障なし。標高1500mの湯殿山が見え、

おむすび型の湯殿山
装束場から右折してからが、鎖場の難所だ。

<<長い鎖場が続く

最後の下り・・・湯殿山神社ののぼりが見える
標高差220mの急坂ではしごがかけられている。渓流沿いなので運動靴は滑りやすい。
7時57分、ついに湯殿山神社に到着。神社の人たちの勤務時間が始まったばかりで、本日の参拝客の一番乗りのようだ。泥だらけの靴と靴下を脱ぎ、お祓いを受ける(祈祷料500円)昨年、10月に添乗で来て以来の4度目の参拝となる。湯殿山神社は、昔から「語るなかれ」「聞くなかれ」と戒められた神域で、写真撮影は禁止。神域で知ったことはすべて外部に漏らしてはならないとされていた。社殿はなく、赤茶色の大岩から熱い湯が湧出していて、参拝後に大岩の周りを流れる湯に裸足で歩き、禊をするという趣向だ。湯は大岩の左側にある湯室から流れており、下から湯を引き湯しているようだった。芭蕉はここで「語られぬ 湯殿にぬらす 袂かな」の句を詠んでいる。私も駄作を一句「出羽の山 上り下りに 銭払い」「痛む足 熱さに耐える 湯殿かな」「四度目には 湯の元チェック 湯殿山」

足湯に浸かり、疲れを癒す
芭蕉はここまで来て、同じルートを羽黒山まで戻った。1泊2日の山小屋とまりでも往復だった。驚異的な脚力だ。私はこれまでで、戻らない。私の特別ルール(往復同工程の場合、片道のみ歩く)で象潟から酒田までのルートに次ぐ4度目の適用とする。
神宮バスで10分の社務所まで下り、さらに特別にお願いして湯殿山ホテルまで貸切で送っていただいた。

湯殿山ホテル正面

ロビーとフロント
(500円)湯殿山ホテルは、昭和初期に営業を始めて以来、冷鉱泉を利用していた。湯殿温泉「薬師の湯」は、14.6度のナトリウム・カルシウム塩化物冷鉱泉で加温している。炭酸成分を含む薬効成分の多い温泉で、薄い茶褐色、油膜が浮き、湯の華が出て、いかにも効能が高そうだ。口に含んでみると塩辛く苦い味だ。慢性婦人病、冷え性、不妊症、疲労回復、病後の回復に効能が期待される。

大浴場「薬師の湯」
ホテル湯殿山前バス停から、11時05分に鶴岡行きにバスに乗車。山形方面からの高速バスでほぼ満席。最前列の席に座り、隣席の年配の女性と話をしながら、鶴岡へ。新潟を経由し、東京へ戻った。これで「奥の細道」歩きは、日本橋・深川から鶴岡・大友まで繋がったことになる。最大の難所を乗り越えたが、大変な経験をさせていただいた回だった。
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テレビ出演依頼の怪? 「出張!なんでも鑑定団 IN青梅」 [東京・青梅周辺]
5月23日ブログで紹介した「出張!なんでも鑑定団 IN青梅」への出品後のお話である。
7月27日夜、番組製作会社「ネクサス」のM氏から電話をいただいた。「ぜひ出演をお願いしたい。あなたの温泉めぐりや街道歩きが面白い。出品の山下巌画のほうです。話をうかがいたい」ときた。採用の確率は50%かな?と結構自信をもっていたので、「それ、きたか」という気分だった。9年半前から旧街道歩きを始め、「旧東海道五十三次」「中山道六十九次」「旧青梅街道」「旧日光街道」をつないで完歩した。その後、現在は「奥の細道」の山形県鶴岡・大山まで行ったことを話した。その旧街道歩きが出品画「山下巌画」2点と出会うきっかけとなったこと。温泉にこだわり、三十数年で1,355ヶ所の温泉に入浴したことなどを話した。彼は、最後に「著作権の問題で、遺族から公開鑑定を拒否をされたら、出演は無理になります。」「そのときはどうなるの?」と聞くと「何か他に掛け軸でもあれば出してください」と出品の内容については結構いいかげんな話だった。
7月31日、そろそろ日が近づいてきたので、当時のパフォーマンスを考えなくてはと、2年ほど前に長野県野沢温泉に添乗で行ったとき、常盤屋旅館の近くの土産屋でオリジナルプリントを入れるTシャツを作った。白地に裏表に「東海道五十三次」「中山道六十九次」「日光街道」完歩記念2000年10月から2006年5月 旅と温泉の相談室アスパサービスセンターと若草色とオレンジ色のプリントを入れたものだ。実際に着込むには恥ずかしいので、一度も身につけたことがなかった。それを着て出演するようかな?と思っていた。
現在の暗い話題の多い日本再生には、歴史にふれ学び、各地域の産業や人情にふれ、忍耐力を養う「旧街道歩き」が一番!と主張できる絶好の機会だとほくそえんでいた。

金森 達 画
その夜、「ネクサス」のM氏から電話があった。「出品画の遺族と連絡が取れず、出演が無理になりました。」との知らせ。言い訳に、出品したいものがあれば、今後受け付けていますとしきりに言っていた。「なんだ・・・。期待を持たせといて」出演の話は、出勤の関係で社内の外に5人ほどにしか話してなかったので、助かったが・・・。8年前に温泉水販売の紹介でテレビ出演し、その後、和田あき子さんらの旅行業界の裏話のトーク番組で出演して以来、久しぶりだったのに残念だ。テレビ番組の制作は結構いい加減で、視聴率稼ぎが最大の眼目で、それにあうストーリーが決められていていわゆる「やらせ」の部分が多い世界と実感していたので、まあ見るにしても出演するにしても、そのつもりで楽しめばいい。今回もそうした話題を提供していただいたことには感謝している。
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