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危機一髪エッセイ レオンのパラドールでガラスドアに顔面激突! [旧街道を歩く]

危機一髪エッセイ  レオンのパラドールでガラスドアに顔面激突!
                  スペイン「聖地サンテイアゴ巡礼」の旅 レオンの 7月7日
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レオンのパラドール、サン・マルコス修道院を改修した中庭

巡礼の19日目・7月6日、Mansilla De Las Mulas(マンシージャ・デ・ラス・ムラス)のアルベルゲ(巡礼者の宿泊施設)の宿泊。何日か同じペースで歩いた仲間から、「ジャパニーズフーズを食べたい」との要望で私が日本の俄かシェフになり、八百屋から仕入れた鯛や海老の塩焼きなどの調理をして14人の異国人が卓を囲んだ。7~8カ国人参加のディナーという異次元の体験でビールやワインをしこたま飲みすぎ酔ってしまい、耳栓をせずに寝込んでしまった。深夜隣の男の鼾で目を覚ます。耳栓の場所を探せず、朝まで寝られなかった。
 7月7日、アルベルゲをいつも通り6時に出た。今回の巡礼で、レオンとサンティアゴにあるスペイン国営のパラドール二か所に泊まるのが目標だった。前日、オーストラリア・ゴールドコーストに住む次女の薫に宿ネット予約をお願いしていた。Parador de Leónは、55歳以上のゴールデンライズは通常現地予約で165.20ユーロだったが、スマートセール(Booking.comネット予約)ツインルーム2名分朝食付き100ユーロで予約できた。サイトのホテル説明は、以下のようだった。「Parador de Leónは、印象的な16世紀のサンマルコス修道院内にあり、全パラドール中、最大かつ最も荘厳・華麗なパラドールと言えます。16世紀に建設が始まり、2世紀かけて建造された病院兼修道院で、サンプレスコ様式(16世紀のスペインルネッサンス様式でゴシック建築の構造体にルネッサンス様式をほど顔した)の装飾が施された、長さ100mにもおよぶ外観は圧巻です。回廊や教会など当時の姿を残す一方、客室や館内は注意深く念入りに改修され、美術品で見事に飾られています。パラドール一美しいと言われる玄関ロビー、風格あるサロン、回廊を見下ろすスイートルームなど、このパラドールで一夜を過ごすのは最高の贅沢と言えるでしょう。 夜になると、パラドールと前に広がるサン・マルコス広場がライトアップされ、幻想的な姿が浮かび上がります。パラドールとは、古城や貴族・領主の館、あるいは由緒ある修道院を一流ホテルに整備したホテルチェーンで1928年から始まり、現在93か所ある。

 今回の巡礼の旅で、カードは持参せず、日本で契約したNEO MANEYにお金を入金して現地の通貨で下ろせる仕組みを利用した。当初1ユーロは100円くらいと予想していたのが120円を超えたことに気づき、この先予算が厳しいので、娘に宿の予約は娘のカードで事前支払いをお願いしていた。
8時24分にアルカウエハ着、10時に国道を横断する歩道橋を渡ると前方に大きなレオンの街が見えてくる。途中何日か一緒に歩いていた28歳のアメリカ人高校教師で日本語を話すジェームスと合流し10時45分にかつての城壁が遺る城塞内へ入る。サンタ・マリア教会を過ぎ、開いて間もないパブでランチを食べる。ミックスサラダと鱒のムニエルとポテト、デザートにパイナップル。
 Parador de Leónは、ツインで二名分の朝食付きなので、ジェームスか67歳の韓国人元校長のキムのどちらかを誘おうと思っていたが、やはり静かに気を遣わずに寝たいという「我欲」が勝り二人には黙っていた。
アルベルゲに行くジェームスと別れ、私はガウデイが設計したカサ・デ・ロス・ボデイーネス(今は銀行、土曜日なので閉館)右折してレグラ広場のカテドラルに行く。サンティアゴ・デ・コンポステーラの大聖堂、ブルゴスのカテドラルに並んでスペインの三大カテドラルに数えられている。12時のミサが始まるので入場を止めようとしている隙に入ることが出来た。レオン大聖堂の内部の広さが凄い。735点もあるステンドグラス・バラ窓も素晴らしい。
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ガウデイが設計したカサ・デ・ロス・ボデイーネス
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レオン大聖堂

 仔羊の門、許しの門で知られるイシドロ教会ではミサが始まっており途中まで参列した。前にいる6人家族のふまじめな態度に驚く。おしゃべりはする、女の子二人は背くらべ 、男の子は母親の髪をいじって遊んでいて母親は止めようともしない。
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イシドロ教会

 レオン・カテドラル前のカルボ・ソテロ広場を挟んだ今日宿泊するサン・マルコス修道院にいく。
 サン・マルコ修道院は、レオンの旧市街、新市街を分けるベルネスガ川に面している。100mもある壮大な建築物で、祭壇はカテドナルを見た後なので地味に感じた。1530年に建設工事が始まり、16~18世紀にかけての建築技術の粋を集めて18世紀に完成した。当初、サンティアゴ騎士団がサンティアゴに向かう巡礼者のために救護院として建てられた。後に修道院に代わり、国営パラドールとして1964年にオープンした。
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 「レオン城塞の博物館」の展示場になっている場所へいった。入場料が0.60ユーロだったが、巡礼者なので無料だった。柩のような石箱で古いのは973年、978年、13~14世紀のものは彫りが凝っているもの。3世紀の石版だろうか、かすかに動物の描かれたものもあった。中庭の四方の回廊が素晴らしい。ここに今日泊まるのだ。博物館に泊まるようなものだ。
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回廊
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中庭

 それからチエックイン。一階は建設当時の雰囲気が残る回廊と中庭、奥には付属教会がある。パラドールのもっとも古い建物は、司教座聖堂参事会の会議場として使われたという天井の高い黄金の細かい細工の部屋、サロンとして使われている。重厚な朱色の絨毯が敷かれた2階への階段を上って周囲や中庭を見下ろしたとき、古い建築物や美術品、調度品の数々に背筋がゾクッとした。豊富な絵画などは当時の貴族が有名な画家に描かせたものを寄進したものなのだろう。中世の雰囲気を感じたくて、教会や1、3階の回廊には何度訪ねてみた。2階フロアの214号室は、ツインベッドで調度品も古い。ドアの鍵は昔のまま。でもバストイレ付きで20日ぶりにたっぷりと湯を満たした浴槽にありつけた。極楽極楽だ。
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2階フロアの214号室
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サロンとサロンの天井

 ネットの口コミ情報で「外観や歴史はともかく部屋はごく普通の部屋でがっかりされるかも知れない」とあったが、20日間アルベルゲの2段ベッドですごした私にとっては極上の部屋に感じられる。夕食はまだ日が沈まない8時過ぎに外へ出て中華料理展示場「長城飯店」でミックスサラダ、日本風の五目焼きそばにビール。焼きそばは美味。

 巡礼21日目の7月8日、レオンのサン・マルコス修道院のパラドール・デ・レオンで朝食を7時30分に食べ、8時に出発予定。4時に目が覚め、タブレットに自炊したスペインの書籍をひもとく。歴史が11~13世紀の歴史的な話が満載でその後を追っての観光は無理と知る。小都市でも中世の建物を利用した巡礼宿が50ユーロほどで利用できることも知ったのでたまには挑戦したい。全身全霊でまだ誰もいない中世中庭の香を楽しんでみる。回廊は上下二層に分かれ、階下は緑の中庭を囲み、聖者や巡礼者の像、この地で発掘されたローマ時代の石棺が置かれている。
拙句 「中世の回廊飛びし夏ツバメ」「中世の回廊夜明け夏ツバメ」

 7時30分、二階のレストランで朝食をとるが内容の豊富さに驚く。流石に五つ星ホテルだ。サラダは無かったがその分フルーツが豊富で、ハムは五種類もあったか、レオンの名物だとかの牛の乾燥した硬いハム(セシーナ・バカCECIN de VACA)というのはこれか。チーズの一角に小皿に入った羊の青カビチーズも美味しかった。冷やされたシャンパンもあり、すこし飲んでみた。
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 食後最後の見納めと三階から中庭を眺望する写真を撮影後、一階フロアに戻ろうとしてガラスドアに頭から激突した。開いていると思って顔面から突っ込んだのだ。眼鏡が歪み、メガネの一部が眼球の左側にめり込んだ。血が床に滴り落ちた。どの程度の傷か分からなかった。またたまポケットに入れていたガーゼで患部を左手で抑えフロントに駆け込んだ。「怪我をしたので消毒液と包帯を頼む」と身振りで接した。だが彼らはスペイン語しか話せず要領が得ない。「救急車を呼んだほうがいい」と相談している素振り。仕方なくオーストラリアにいる娘に電話で助けを求めて彼らに通訳を頼んだ。ようやく英語を話せる人が来て、消毒液を塗りガーゼで止めてもらった。部屋に戻り、そっと傷口を見ると眼鏡の左角を強くぶつけたようだ。包帯の仕方が余りにも大袈裟なので自宅から持参した万能薬「月のしずく・神秘の水」を傷口にスプレーして絆創膏を貼り直した。というわけで出発が8時30分になった。顔なじみの何人かの巡礼者からは、「その顔はどうしたんだ?」と気遣いの言葉をかけていただいた。35日簡にわたる巡礼道800㎞の歩きで、最大の危機一髪の数時間だった。

☆北国街道を歩く 軽井沢追分宿からの挑戦!http://hide-tabi.blog.so-net.ne.jp/2016-08-12
☆旅と温泉の情報室 http://www.a-spa.co.jp/
☆旧街道を歩く旅 http://www.a-spa.co.jp/tabi/nikko/index.html
★スペイン聖地サンティゴ巡礼を歩く 初日サン・ジャン・ピエ・ド・ポーから
 http://hide-tabi.blog.so-net.ne.jp/2013-06-19
☆海外温泉入浴珍道中 http://www.a-spa.co.jp/junyoku/matsuno.htm
☆旅と温泉の思い出ショップ http://aaspa.web.fc2.com/shop/
☆おんせん県おおいたで、生活費1ヶ月6~7万円で過ごせるか挑戦中!第2弾
 http://hide-tabi.blog.so-net.ne.jp/2014-02-01

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