So-net無料ブログ作成

旧街道歩き閑話 アルベルゲ(Albergue)巡礼者用宿泊所のもてなしについて [旧街道を歩く]

旧街道歩き閑話 アルベルゲ(Albergue)巡礼者用宿泊所のもてなしについて
DSC01162.JPG
極まれに教会経営のアルベルゲで修道士たちの演奏会で迎えてくれるところもある。

 昔の巡礼者用に利用された「巡礼案内書」には、貧しき者も富める者も「あらゆる人々から親しみ深く、礼儀正しく迎えられるべきである。」なぜなら彼らの世話をして宿を提供する人は、聖ヤコブだけを泊めているのではない。「福音において主はこう言っておられる。あなた方を受け入れる者は、私を受け入れているのだ。」
 9世紀以来、巡礼者は修道院で温かいもてなしを当てにできた。交通網が不整備で不安全な時代は、無事に一日の巡礼を終え、屋根付きの暖かい藁の布団があるだけでも感謝の念を持っただろう。修道院は巡礼者の数が増えると日々の受け入れの人数を制限し、巡礼者には少なくとも水とパン、飢えて死なない程度のものが出された。その内容は修道院の経済力次第だった。(ノルベルト・オーラー著「巡礼の分化史」)
DSC01228.JPG
巡礼路を歩く父子づれ
スペイン「聖地サンティアゴ巡礼」の旅へ向けて 2012.12.08 005.jpg
巡礼の案内書

 時代は変わり、現代の巡礼者の利用するアルベルゲには、自治体・教会または修道会が運営している公営と現地友の会または個人が運営する私営がある。基本的には男女混合の二段ベットで、受付順にベットの位置は指定される。公営は寄付または5~10ユーロ程度、私営は10~15ユーロである。最近ではアルベルゲにより、個室やツインの部屋も用意するところも出てきた。食事なしが基本で、一部公営のアルベルゲでは夕・朝食を提供しているところも稀にある。

 私が泊まったレオンの13.4km手前のアルベルゲ・ベルシノス・デル・レアル・カミーノ(7月5日)はレオン巡礼友の会運営だが、夕食と朝食が付いていた。日本カミーノ友の会の山本さんがボランティアで来ていた。彼のようなボランティア三人で食事を作っている。地元の協力と寄付金で賄っている。寄付金額は、私は10ユーロを出したが、一人平均4ユーロくらいらしい。
参考:スペイン・サンティアゴ巡礼の旅 テラディ・ジョンズ・デ・ロス・ランプラリオスからhttp://hide-tabi.blog.so-net.ne.jp/2013-07-06-1

 オルテガの手前、サン・ファン・デ・オルテガ修道院ではこの修道院にいたホセ・マリア神父が巡礼者たちにニンニクスープを振舞っていたが、2008年3月に神父が亡くなってからは振舞われなくなった。
 サンティアゴ・デ・コンポステーラノの王立救護所だった五つ星パラドールのオテル・デ・ロス・レジェス・カトリコスでは、朝・昼・晩の3回、巡礼証明書を持っていくと賄い食が先着それぞれ10名まで無料で食することができる。これらは昔の修道院でのもてなしの名残だろう。
DSC00770.JPG
アルベルゲの一つ
DSC00618.JPG
二段ベット

さて、巡礼者側の感想を言えば、昔と違い今回のアルベルゲのおもてなしは、南京虫に食われた事件を除いて不満がなかった。事前の情報では、ベットだけの提供といわれていたので、3割くらいに変えシーツが用意されていた。耳栓とアイマスクの用意は必需品だと実感した。8人から50人以上の1ルームに男女混合で先着順に詰め込まれるので、ほとんど毎日鼾に悩まされる。両隣が女性だったときには、就寝時に目が痛くなるほどのきつい香水の匂いで悩まされたことがある。隣とのベットの距離はわずかに40~50㎝の幅だ。朝起きるときには匂いは消えていた。8人部屋に私以外は女性だった時には、夜中にあまりにも静かなので耳栓を外して鼾がないことを確認したほどだった。女性に鼾は少ないのだろうか。

☆第6回豊後街道を歩く 宮路~的石~肥後大津② http://hide-tabi.blog.so-net.ne.jp/2014-01-18
☆高野山麓の天然水「月のしずく」http://www.a-spa.co.jp/onsen-shop/
☆旅と温泉の相談室 http://www.a-spa.co.jp/
☆旧街道を歩く旅 http://www.a-spa.co.jp/tabi/nikko/index.html
☆スペイン「聖地サンティアゴ巡礼」の旅 初日サン・ジャン・ピエ・ド・ポーから
http://hide-tabi.blog.so-net.ne.jp/2013-06-19
☆温泉夜話 オーストラリアの温泉入浴に挑戦する!http://hide-tabi.blog.so-net.ne.jp/2013-04-23

旅の知識・楽しみ方 ブログランキングへ

nice!(108)  コメント(3)  トラックバック(0) 
共通テーマ:旅行

nice! 108

コメント 3

般若坊

日本語の案内書もあるんですね・・・ ^^
by 般若坊 (2014-02-06 18:39) 

暁烏 英(あけがらす ひで)

素晴らしい旅を続けていますね。わたしは、かつて旅のプロでした。ブログに「旅の職人」という連載を載せておりますが、同じhideでもスケールが違いますね。
わたしも30数年前、東海道や奥の細道を踏破しました。あのころは、マイカーブームでしたからわたしのようにトボトボ歩いている者にかれらはさげすみの眼で通り過ぎてゆきました。
by 暁烏 英(あけがらす ひで) (2014-02-08 13:29) 

ナツパパ

巡礼は今でも盛んなのですね。
宿の規模やシステムがここまで整備されているとは、
初めて知り、ビックリです。
by ナツパパ (2014-02-10 06:38) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

メッセージを送る