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奥の細道を歩く 第33回吹浦~象潟(きさかた)、酒田~鶴岡・大山 [奥の細道を歩く]

第33回奥の細道を歩く 吹浦~象潟(きさかた)、酒田~鶴岡・大山
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奥の細道 最北端「象潟(きさかた)」の能因島

2008年6月10日、新宿西口からハイウェイバスで酒田へ。6月11日7時30分着、JR羽越本線で吹浦着が8時15分。水道も出ないトイレで歯磨きを済ませ8時23分に出発。前回、十六羅漢岩まで歩いたが、同じ道を歩くことになる。
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十六羅漢岩

さざ波に潮の香り、街中歩きとは異なり、癒しを堪能。湯ノ田温泉に着き、最初の宿で入浴を断られ、次の宿「のとや旅館」で入浴を済ませる。私の温泉巡浴1,345湯目の宿になる。源泉が21.8度の自然湧出のナトリウム-塩化物泉。源泉はタオルが茶色に染まるのでろ過しているという。タイル張りの浴室・浴槽の窓外は、海が眺望できる。
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湯ノ田温泉「のとや旅館」

9時15分に宿を出て30分、女鹿(おが)の延命地蔵尊に出会う。
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延命地蔵尊

じきに三崎公園、ここは不動崎、大師崎、観音崎があるためにこの名がついた。元禄2年6月16日(陽暦8月1日)、帰路は18日に芭蕉は通過した。10時12分、秋田県にかほ市に入る。象潟まで13km。
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三崎公園

小砂川の旧道を歩き、10時50分小砂川駅前を通過、さらに30分歩いて蕎麦処「大師庵」で昼食をとる。丸い豆腐の南禅寺豆腐が有名だそうで、それと手打ち蕎麦をいただいた。おばあさん一人の賄いで、ゆっくり。私ものんびりいただいた。
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南禅寺豆腐

象潟市内に入ったのは、13時頃。駅前の信号を左折し、すぐ北都銀行手前を右折。カーブを切った先に芭蕉が泊まった向屋跡と対面の女性客でいっぱいで泊まれなかった能登屋跡。
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向屋跡

すぐ先に紅蓮尼生誕跡の標柱。松島瑞巌寺の紅蓮尼のことだ。本堰川にかかる欄干橋の近くに熊野神社。

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熊野神社

欄干橋から眺める九十九島を前景にして鳥海山の眺望は、象潟八景の一つといわれていた。この橋のたもとに船つなぎ石があり、芭蕉はここから船に乗り島巡りをした。
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欄干橋
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船つなぎ石跡

国道7号線を横切り、線路を渡るとすぐ蚶満寺参道になる。広い庭園に芭蕉立像と「西施」の碑がある。
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芭蕉の句にある「象潟や 雨に西施が ねぶの花」の「西施」である。紀元前5世紀、世紀の美女を杭州の美しい西湖にたとえて詠ったもの。昨年暮れ、杭州黄山登山と西湖散策をしてきたたばかりなので、親しみがわいてくる。江戸中期の山門、樹齢700年の「夜鳴き椿」、本堂裏手に芭蕉句碑や西行法師の「歌桜」の跡(約800年前)がある。
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江戸中期の山門
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弁天島
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蚶満寺本堂
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西行法師の「歌桜」の跡
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芭蕉句碑
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境内にある植物の芭蕉

芭蕉が訪れた当時、東西2.2km、南北3.3kmにわたり陸地が陥没した入り江で、九十九島、八十八潟があった。しかし、文化元年(1804年)芭蕉が訪れてから115年後に、大地震で隆起し、入り江は陸地になり、ところどころ松が茂る小丘となってしまった。これらの島が、駒留島、弁天島、奈良島、能因島と呼ばれている。かつては松島のような眺望だったが、今は穂波となってしまった。
ここで私も一句「波たちぬ 象潟(きさかた)の苗 偲ぶ島」
駅への途次、能因島へ立ち寄る。
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能因島

象潟から酒田まではJR羽越本線で移動する。酒田から象潟までは、しっかり歩いたので、復路は同じルートなので、私の特別ルール(往復同ルートの場合は、片道のみを歩く)に基づいて3回目の実施となる。16時15分の象潟駅発で酒田駅着は16時53分。観光案内所で無料レンタサイクルを借りようと立ち寄ったところ、「あら、どこかで会いましたね」と係りの高橋洋子さん。「私は1ヶ月に1日しか出ないのに、また会うなんて奇遇ですね」レンタサイクルで日和山公園へ向かう。途中、250年前の欅造りの浄福寺唐門に出会う。
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奥の細道を歩く 第33回吹浦~象潟(きさかた)、酒田~鶴岡・大山 082.jpg欅造りの浄福寺唐門

日和山公園入り口に芭蕉像と句碑がある。「温海山や 吹浦かけて ゆふ涼」
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江戸時代の豪商河村瑞賢の立像が公園中央に立つ。市内のある本町温泉「スパ・ガーデン」に入浴する。源泉は37.4度の単純泉で、加温・加水・循環・塩素殺菌。
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スパ・ガーデン

宿の「かんぽの郷酒田」に着いたのが、18時30分。
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湯治プランの1泊2食付6,950円という特別料金で和洋室に泊めていただいた。508号室の和洋室は、トイレ・洗面所付、ツインと応接間、6畳の和室という贅沢な造り。
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5階フロアの和洋室

浴室は1階に大浴場、露天風呂、箱蒸し風呂など12種類があり、日帰り入浴客も受け入れている。源泉が40度の単純泉で市内の「スパ・ガーデン」と泉質はほぼ同じ。
夕食は1階のレストランでいただいた。お造りが甘海老・はまち・鯛、焼き物は黒鰈(かれい)、煮物は有頭海老・鶏治部煮・細竹など、赤いその唐揚げ、小田巻蒸しむきそばあんかけ、ご飯・味噌汁・香の物にデザートは西瓜にさくらんぼ。湯治料金にしては上出来だ。
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翌6月12日、重い荷は宅急便で送り、軽装で8時10分にレンタサイクルで駅に向かう。中町1丁目の伊東玄順宅「不玉亭」に立ち寄る。
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伊東玄順宅「不玉亭」

芭蕉が象潟に向かう前後に宿泊・滞在した場所だ。ここで芭蕉は名句を残した。9時にレンタサイクルを返し、歩き始める。上日枝神社、山居倉庫を通過し、112号線出羽大橋を渡る。今朝出てきた「かんぽの郷酒田」入り口は9時47分通過。10時過ぎに十里塚、市斎場入り口で休憩、ここから湯野浜温泉まで9kmとある。このあたりに海岸から1km以内の庄内海岸砂防林(くろまつ林)で砂地。
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ビニールハウスやビニールかけ栽培の西瓜やメロンなどの産地だ。
11時35分浜中を通過。358mの庄内空港地下道を過ぎ、県道43号線を突っ切り、いこいの村温泉に立ち寄る。もう疲れているので入り口から800m奥にあるのが恨めしい。源泉は40.1度のナトリウム-塩化物泉、無色透明の湯で、珍しく飲泉所が作られている。慢性消化器病、慢性便秘に効能あり。
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いこいの村温泉内にある飲泉所

私の温泉巡浴1,348湯目の温泉。2階の食堂でざる蕎麦を食す。この先羽越本線羽前大山駅まで5km、鶴岡駅行き発時間は15時15分というので急がなければならない。

2kmで曹洞宗の3大祈祷所(豊川の豊川稲荷、小田原の大雄寺)の一つ善宝寺に着く。
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海の守護神、龍神の寺で知られる。門前の土産屋の方に「芭蕉が辿った道に間違えありませんか」と聞くと「海岸の湯野浜温泉から加茂経由で大山へ出た」といわれ、道を間違えたかと悔やんだ。石鳥居の椙尾(すぎのお)神社を通過。慶長16年(1611年)建立の県有形文化財。
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石鳥居の椙尾(すぎのお)神社

松倉山馬頭観音 仁王門脇に縄巻地蔵尊(六面憧)、元和4年(1617年)京都東寺の陽海上人によって遷座されたという。
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縄巻地蔵尊(六面憧)

羽前大山駅手前の和菓子屋でも「芭蕉は湯野浜温泉経由で大山に来た」といわれた。

羽越本線で鶴岡駅に着き、観光案内所に立ち寄り、芭蕉のルートを確認の試みをする。鶴岡市郷土資料館の方に聞いていただいたら、「芭蕉は湯野浜温泉に立ち寄ってはいない」との返事で安心した。今回は吹浦~秋田県象潟、酒田~鶴岡・大山までを歩き、新たな温泉を4ヶ所入浴することができた。


奥の細道を歩くhttp://www.a-spa.co.jp/tabi/nikko/

中国・杭州黄山登山と西湖散策  http://hide-tabi.blog.so-net.ne.jp/2007-12-01-1
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コメント 2

kohtyan

いい旅でしたね、いつかは奥の細道を訪ねたいと思ってます。見所がたくさんありますね。
by kohtyan (2008-06-19 23:20) 

hide-m

kohtyanさん いつもご訪問をありがとうございます。歩くにはよい天気でした。象潟はかつてさぞやすばらしい景観だったろうと思います。「松島か象潟か」と言われたようです。

by hide-m (2008-06-20 07:26) 

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