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奥の細道を歩く 第30回 大石田~新庄 2007年12月18日~20日 [奥の細道を歩く]

奥の細道を歩く 第30回 大石田~新庄 2007年12月18日~20日

 12月18日夜、旧友の「こうち書房」のK氏と打ち合わせに東京八重洲口で会い、20時50分発山形県村山駅行きのハイウエイバスに乗り込んだ。翌日19日5時25分に降りたつと、足元は凍った雪・・・。昨夜あわてて出てきたので、折りたたみ傘、皮手袋を忘れ、通気のよい運動靴を履いてのいでたちであった。JR村山から大石田駅に移動し、歩き始めたのが6時54分。

周りは雪景色、道路の融雪口から水が噴出し、車の走行タイヤがはねる融雪水が私の足元にかかる。北大石田駅あたりから大雪が降り始める。運動靴のつま先から水がしみて、新聞紙を丸めてつま先につめて、少しでも足先の暖をとる。

8時10分、芦沢山種林寺の延命地蔵様。

参拝している間に雪は小止みになる。もう少し歩こう。防寒ジャンパーに降りかかる雪の結晶が溶け始める。モーテルグリーンウッドを過ぎたところで、工事中の男性に「芦沢駅はどちらですか?」と聞く。「戻ったモーテルの手前を左折したところだよ。どこから来たの?」「青梅から」と答えると「俺は前に小平に8年住んでいたんだ。青梅にもよく行ったよ」
この雪では仕方がない。芦沢駅に向かう。

無人駅の芦沢駅で列車を待つが、下り列車の時間がわからず、仕方なく大石田観光協会に電話して、下り列車の時間を教えていただく。50分も待つ間、暖房のない待合室で体操やらをして体を温める。新庄駅に移動し、駅構内の手打ちそば屋「あじさい」で早めの昼食。

11時10分発の便があると観光案内所で教えていただいた。後に宿泊予定の羽根沢温泉加登屋に連絡を取ると「11時10分の便は春から廃止です。若旦那が仕入れで新庄に行っているので、迎えにいかせます」と若女将のありがたいお言葉。バスの便は今や朝と夕方の2便だけという。11時30分まで時間があるので、芭蕉が行ったらしい新庄城址の最上公園に向かった。途中で長靴と折りたたみ傘を調達した。新庄城跡は寛永2年(1625年)完成後243年間、明治時代戊辰戦争で消失するまで、新庄藩政の中心となった。新雪に覆われた城内には戸沢神社、天満宮、護国神社が並ぶ。残された堀と石垣の冬景色が美しい。

駅へ戻る途中、新庄市民プラザ前に平成9年に建立された芭蕉句碑「風の香も 南に近く 最上川」に立ち寄る。

新庄駅から加登屋の若旦那の運転する車で北西へ、雪道を走る。次第に晴れ間がさし、遠方には上部が雲に覆われた鳥海山(標高2236m)が見える。25分ほどで羽根沢温泉に到着する。

早速2階の奥の部屋「月の間」に案内される。和室床の間付10畳に障子で仕切られた6畳ほどの広縁にテーブル椅子が置かれている。トイレは共用で冷蔵庫、テレビ、エアコン、洗面所付。昼間から温泉三昧とわくわくする気持ち。

早速一階の大浴場へ行く。この宿は2005年9月に新庄周辺の温泉巡浴で入浴したことのある温泉宿で2年ぶりだ。48度の自家源泉で泉質は、ナトリウム・炭酸水素塩-塩化物泉。特にやけど、切り傷、飲泉で胃腸病等に効果があるといわれてきた温泉である。神経痛、筋肉痛、リウマチ、冷え性、慢性皮膚病、慢性婦人病にも効能が期待できる。「アトピーはどうですか?」と若旦那に尋ねると「アトピーの症状により効果が異なるようです」入浴中の50歳代の男性は「この温泉は飲んで胃腸病によく、息子は二日酔いにてきめんだといっている。ここと肘折温泉によく行くんだよ」と話してくれた。

ホテルパンフレットの写真提供

鉄筋の浴室はタイル張りで広い。横1.3m×7mほどの浴槽、端のほうに源泉口があり、飲用にコップが置かれている。口に含むと硫黄臭と硫黄味がする。2月からの時期は湯治の客でにぎやかになるという。年間を通じ湯治客は2割というから湯治いまだ健在というべきか。母上の出身地庄内地方からのお客が半数を占めるという。宿泊料金は「最低の料金で」とお願いして1泊2食付で6,650円(税込)なので、料理は期待していなかった。が、たいしたものだった。迎えていただいたときに「馬刺しは食べられますか?」聞かれたので馬刺しが出るのかな?と期待をしていたがやはり出た!

まあ詳しくは後日公開する「湯治・療養温泉宿」でごらんあれ。

翌日朝食の後、若女将が中学生の娘さんを庄内中学校へ送るので、ついでに乗せていただいた。前日の芦沢駅に戻り、歩き始めたのは9時18分発。昨日以上に吹雪模様で零下2度の寒さだ。じきに名木沢小学校前を通過、さらに十数分で毒沢入り口に着く。

ここから右折して旧道を登ると猿羽根山地蔵尊がある。旧道で数少ない史跡なのでぜひ行きたかった。高速自動車道のガードをくぐり、山道は人跡未踏の雪道で積雪15センチはあろうか。150mほどずぼっずぼっと歩くが、これではこの先どうなるのか不安で戻ることにした。

県道13号線にそって歩くが、歩道の雪が深いので車道の端を歩く。左手に雪景色の最上川が美しい。

長靴で普通使わない腿の筋肉を使うためか張って痛みを感じてくる。上り坂の猿羽根山トンネルを抜けると右手にコンクリの大鳥居。ここが北側からの旧道猿羽根山峠への入り口だ。

10時53分、舟形町役場手前に「肘折温泉郷左折25km」の看板がある。

舟形街道か。5分で舟形駅前を通過する。小国川・陸羽東線を過ぎて、右手に3km行くと「舟形若あゆ温泉」私の温泉巡浴1138湯目の温泉。ここから3.5kmは単調な道のり。南新庄駅から3kmほど歩いたところでY字路の旧道の上り坂を右折する。途中雪かきのお母さんに「鳥越神社と一里塚」を訪ねると「すぐに一里塚があり、そこから100mで神社だよ」と聞いたが、神社が右側にあり、一里塚はずっと先だった。

神社本殿は寛永15年(1638年)に建造され新庄最古の建築物という。元禄二年(1,689年)に芭蕉が来たのでここも参拝しているはずだ。ここから1km先バイパスを過ぎた右手にブナの一里塚があった。

さらに100m右手に柳の清水。ここに芭蕉に句碑「水の奥 氷室尋ぬる 柳かな」

対面に延命地蔵尊と湧き水があった。

零下で寒いせいか清水が暖かく感じる。

12時58分、新庄駅に向かう途次、味一番「うめ本(中華)」で昼食をとる。

野菜炒め定食と餃子に冷酒で体を温める。雪道を履きなれない長靴で、腿や腰、全身に痛みが走る。そこで一句「腿張りて 雪の鳥越し 一里塚」8年前から旧道歩きを続け、これまで旧東海道五十三次、旧中山道六十九次、旧青梅街道、旧日光街道を歩いてきたが、一時的な吹雪は体験したがこれほど長い時間の雪道歩きは初めてだった。
2年前からはじめた奥の細道も、今年は福島県二本松から引き継いで、山形県新庄まで来ることができた。さらにあと一年でどこまで行くことができるのか、楽しみでもあり、またつらい行進もあるのかなと複雑な思いで新庄駅に着いた。

奥の細道を歩くhttp://www.a-spa.co.jp/tabi/nikko/
全国おすすめ温泉宿http://www.a-spa.co.jp/onsen-yado-index.htm
肘折温泉 若松屋村井六助 http://www.a-spa.co.jp/spa/wakamutuya/
温泉水ショップhttp://www.a-spa.co.jp/onsen-shop/index.html
旧街道をあるく旅http://www.a-spa.co.jp/tabi/nikko/
温泉夜話 http://www.a-spa.co.jp/yawa/index.htm


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コメント 3

hide-m

noieさん xml_xslさん ご訪問とnice!をありがとうございます。
by hide-m (2007-12-24 08:01) 

jyoji-san

ヒジョーニ寒そうです。寒さに弱い
僕には厳しい環境だ。
(ブログイラスト担当のjyoji-sanより)
by jyoji-san (2007-12-24 15:52) 

hide-m

kohtyan さん amaguri さん ご訪問とnice!をありがとうございます。

直前まで考えずに出るのものだから、現地で大慌てです。ここまで来るともう「意地」ですね。なんとかなるものです。
by hide-m (2007-12-25 19:45) 

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